種別 | 論文 |
主題 | RC部材における中間主筋の座屈性状に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 大矢廣之(新潟大学大学院) |
連名者1 | 加藤大介(新潟大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 473 |
末尾ページ | 478 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき 日本建築学会の鉄筋コンクリート(RC)造建物の終局強度型耐震設計指針(学会指針)では、主筋の座屈防止の観点からの横補強筋の配筋規定が定められている。この規定は、ニュージーランドのコンクリート構造設計基準(NZS3101)を参考にして、主に主筋の座屈防止の観点から定められている規定であるが、「拘束されている主筋から200mm以内にある主筋を除き、全ての主筋を拘束する」というものであり、これらの構造規定の考え方やその背景は曖昧である。 筆者らは、座屈防止筋の設計法を確立することを目的とし、正方形横補強筋により拘束されたRC角柱試験体(全主筋4本)の一方向単軸圧縮実験を行い、隅角部の主筋の座屈歪度の評価式を提案してきた。さらに、実際の設計において重要となる隅角部以外の中間の主筋の効果を検討するために、中間主筋が断面1辺に1本ある場合(全主筋8本)の一方向単軸圧縮実験を行った。この結果、中子筋に拘束されない中間主筋が1本ある場合、全主筋に対する平均的な横拘束筋の効果は、横補強筋による拘束効果が全主筋に平均的に作用すると考えてよいこと、および、中子筋に拘束される中間主筋が1本ある場合には、中子筋の効果を外周の横補強筋の効果の1.6〜2.7倍として評価してよいことが分かった。 本報告は、正方形横補強筋および副帯筋により拘束されたRC角柱試験体(主筋12本)の一方向単軸圧縮実験を行い、断面1辺に2本中間主筋が有る場合にも、文献の結論が通用できるかどうかを検討したものである。特に、副帯筋の有無を主要なパラメータとしている。 4.まとめ 正方形横補強筋および副帯筋により拘束された12本の主筋を有するRC角柱試験体の一方向単軸圧縮実験を行い、主筋の座屈歪度を実験的に求め、以下の結論を得た。 (1)副帯筋に拘束されない中間主筋がある場合、全主筋に対する平均的な横拘束筋の効果は、横補強筋による拘束効果が全主筋に平均的に作用すると仮定した式(2)で評価できる。また、その時の座屈歪度は、有効断面積比eを用いて、式(1)で計算することができる。 (2)副帯筋に拘束される中間主筋がある場合には、副帯筋の効果を外周の横補強筋の効果の2.2倍として評価し、全横補強筋の効果が全主筋に平均的に作用すると仮定した式(2)で評価できる。また、その時の座屈歪度は、有効断面積比eを用いて、式(1)で計算することができる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2078.pdf |