種別 | 論文 |
主題 | 正負繰返し荷重を受ける高強度RCはりのせん断抵抗性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 松野一成(豊橋技術科学大学大学院) |
連名者1 | 角徹三(豊橋技術科学大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 497 |
末尾ページ | 502 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに RC部材のせん断強度については、建築学会の終局強度型設計指針においてリミット・アナリシスに基づく設計式が1988年に提案され、そこで規定されたコンクリート強度有効係数も、その後のNewRCプロジェクト等でσB=1200kgf/cm2レベルまでにも適応可能な式が提案されている。しかし、これらを裏付けるための高強度コンクリートを用いたRC部材のせん断破壊試験は必ずしも十分とはいえない。さらに、せん断破壊と同様、脆性破壊を呈する付着割裂破壊との関連性も明らかにすべき課題である。本研究では、せん断補強筋量のみを実験変数としたσB=1200kgf/cm2レベルのRC部材のせん断抵抗性状を明らかにして指針式を検証するとともに、付着割裂破壊とせん断破壊との境界域についても考察を加えた。 4.まとめ せん断補強筋量のみを実験変数としたRC部材のせん断実験より得られた知見をまとめると以下の通りである。(1)せん断補強筋が少ない試験体では中央に斜めひびわれが生じない領域が残り、その面積はせん断補強筋の増加とともに減少する。このことはせん断補強筋の応力分布に密接に関連している。(2)No.1〜No.3(pW=0.3〜0.6%)はせん断破壊、No.4、5(pW=0.8、1.0%)は付着割裂破壊を呈した。(3)付着割裂破壊をしたNo.4、5(pW=0.8、1.0%)の付着強度は角・張式から推定できる。(4)せん断破壊をしたNo.1〜No.3(pW=0.3〜0.6%)のせん断強度はA法修正式で推定できる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2082.pdf |