種別 | 論文 |
主題 | RC梁のせん断破壊実験による立体破壊面の検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 半谷公司(名古屋工業大学大学院) |
連名者1 | 市之瀬敏勝(名古屋工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 545 |
末尾ページ | 550 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.序論 終局指針では、二次元的な応力の釣り合いを考慮した塑性解析の下界定理(トラス・アーチ理論)を用いてせん断強度を評価している。そこでは、せん断補強筋間隔と中子筋の有無による影響は考慮されていない。また、小林らの論文においても、せん断補強筋間隔がせん断強度に及ぼす影響は小さいと報告されている。しかし、論文の上界定理を用いた解析では、せん断補強筋量が同一な場合でも、補強筋間隔と中子筋の有無の影響がせん断強度にかなりの影響を与えるという結果を得た。そこで本研究では、論文の解析結果の実験的検討を行うために、同一のせん断補強筋量をもち、配筋方法の異なるRC梁試験体を5体製作し、せん断破壊実験を行う。また、載荷終了後に試験部分を6分割し、内部のひび割れ状況を考察する。 5.結論 (1)同一のせん断補強筋比を持つRC梁試験体は、せん断補強筋間隔と中子筋の有無に影響を受けて最高で25%のせん断強度差が生じた。(2)補強筋間隔の狭い試験体の方が、補強筋のひずみは大きい。(3)RC染の幅方向を十分に拘束しても、そのせん断強度はほとんど変化しなかった。このことから、コンクリートの内部において、変位方向と直交する方向の応力が、せん断強度に及ぼす影響は小さいと考えられる。(4)試験体の表面に生じるひび割れよりも、最外鉄筋部に生じるひび割れの方が急勾配となる。(5)RC梁のせん断破壊面は立体的に構成され、補強筋間隔が狭く中子筋が無い場合に顕著になる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2090.pdf |