種別 論文
主題 2個の孔を持つRC梁のせん断強度解析
副題
筆頭著者 市之瀬敏勝(名古屋工業大学)
連名者1 小椋紀行(名古屋工業大学大学院)
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
2
先頭ページ 551
末尾ページ 556
年度 1994
要旨 1.はじめに
日本建築学会の指針では、トラス理論に基づく有孔梁のせん断強度式が示されている。このモデルでは、孔の位置が上下しても、梁の強度は変化しない。上下のずれによって片側の圧縮トラス幅が減少しても、もう片側の圧縮トラス幅が増大するので、同じ強度になるのである。このことは清水らの実験でも確認されている。しかし、孔が複数個ある場合には、その相対的位置関係によりせん断強度が影響を受けることが考えられる。
著者らは先に、Strut&Tieモデルにより、有孔梁の孔の直径を変化させた場合や、補強筋の降伏強度を変化させた場合についてのせん断強度解析を行った。本論文では、同じ方法により、孔が2つの梁で孔の位置を上下に変化させた場合の解析を行う。
9.結論
1)孔を加力点方向にずらすとき(つまり2つの孔が圧縮ストラットの方向に並ぶとき)は孔径にかかわらずせん断強度が低下する。これは、孔の間を通過する圧縮ストラットの幅が制限を受けるためである。
2)孔を加力点と逆方向にずらすときは、孔径が大きい場合はせん断強度が上昇するが、孔径が小さい場合は低下する。孔径が大きい場合は、孔の間を通過する圧縮ストラット幅の増大の影響が大きく、孔径が小さい場合は、孔の外側を通過する圧縮ストラット幅の減少の影響が大きいためである。
PDFファイル名 016-01-2091.pdf


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