種別 | 論文 |
主題 | 高強度鉄筋USD685を用いた高層RC柱の曲げせん断実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 張愛暉(鹿島建設) |
連名者1 | 別所佐登志(鹿島建設) |
連名者2 | 加藤友康(鹿島建設) |
連名者3 | 山本孝一(神戸製鋼所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 617 |
末尾ページ | 622 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 高強度鉄筋USD685は、建設省総合技術開発プロジェクト「鉄筋コンクリート造建築物の超軽量・超高層化技術の開発(略称New RC)」において開発されたが、筆者らも独自の検討を加え、既に超高層RC柱部材を対象に実用化している。本研究では、高強度鉄筋USD685の活用促進を狙い、USD685鉄筋と高強度コンクリートを用いた柱部材の曲げせん断性状の把握と高強度主筋の機械式継ぎ手を有する柱部材の構造性能の把握を目的として本実験を行った。 5.まとめ 高強度鉄筋USD685を主筋とした柱の曲げせん断実験を行い、以下の知見が得られた。 a.高強度鉄筋USD685を柱主筋とする場合、Fc400のコンクリートとの組み合わせにおいては、曲げ降伏後付着割裂破壊し、主筋の高強度が十分に発揮できなかったが、Fc600のコンクリートの組み合わせにおいては、靭性のある曲げ破壊となり、主筋の高強度が発揮できる結果となった。 b.柱主筋の付着割裂強度に対するRC終局型設計指針による評価値は安全側であった。 c.柱ヒンジゾーンの最も応力条件の厳しい位置に機械式継ぎ手を設けた場合、付着割裂ひび割れは継ぎ手のない試験体より若干早く生じるが、破壊性状に与える影響は小さかった。荷重-変形関係も継ぎ手の有無により大差が無かった。 d.高強度鉄筋を主筋とする柱部材の曲げ耐力は、引張主筋が降伏すれば、AIJ曲げ耐力略算式より良く評価できる。しかし、高圧縮軸力を受ける柱では、コンクリートの圧壊で部材の終局を決める場合があり、AIJ曲げ耐力略算式は柱の曲げ耐力を過大評価する恐れがある。一方、圧縮縁コンクリートのひずみを制限するACI曲げ耐力計算式は高強度コンクリート柱部材の曲げ耐力を過小評価する。 |
PDFファイル名 | 016-01-2102.pdf |