種別 | 論文 |
主題 | 軸力、曲げを受ける鉄筋コンクリート断面に対する断面力表示構成則の開発 |
副題 | |
筆頭著者 | 山中崇雅(山梨大学大学院) |
連名者1 | 中村光(山梨大学) |
連名者2 | 檜貝勇(山梨大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 641 |
末尾ページ | 646 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 一般にRC構造のように強い非線形性を示す構造物の有限要素解析を行う場合、変形の進行と共に生じる各段階での断面力を正確に評価することが重要になる。そのため、通常RC曲げ部材を対象とした有限要素解析では、部材の断面を有限個の要素に分割し、各要素について非線形な材料特性を組み入れた方法が用いられている。しかしこの場合、各分割要素に対して、応力の記憶や降伏判定を行う必要が生じるため、計算処理は非常に複雑なものとなる。したがって、もし断面の要素分割を行わずに、直接、断面力を求められる構成式を用いることができれば、計算処理を簡易にすることができ、有限要素解析がより一層実用的なものになると考えられる。 そこで本論文では、軸力・曲げを受けるRC矩形断面に対する降伏関数を算定し、塑性理論を適用することで、断面に対して唯一求められる軸ひずみおよび曲率の直接関数として断面力を求めることのできる断面力表示構成則の開発を行った。 5.結論 (1)軸力・曲げを受けるコンクリート矩形断面において、断面に対して唯一定義できる軸ひずみ増分および曲率増分から、直接、断面力を評価できる断面力表示構成則を開発した。 (2)開発した断面力表示構成則は、任意の矩形RC断面に対し適用可能である。 (3)繰返し載荷などの荷重履歴を受ける場合、断面力表示構成則によれば、塑性ひずみエネルギーを記憶するのみでよく、計算処理を簡便にすることができる。 今後の課題としては、正負繰返し載荷および矩形断面以外の任意断面形状でも適用できるように、この断面力表示構成則を拡張していくことを考えている。 |
PDFファイル名 | 016-01-2106.pdf |