種別 | 論文 |
主題 | 高層PCa壁式ラーメン壁柱の構造性能に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 新藤健太(関東学院大学) |
連名者1 | 槇谷栄次(関東学院大学大学院) |
連名者2 | 岡田賢一(日建ハウジングシステム) |
連名者3 | 小曽根茂雄(東京鉄鋼) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 781 |
末尾ページ | 786 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.研究目的 本研究は、HFW構法をプレキャスト化することを目的とする「高層壁式プレキャストラーメン鉄筋コンクリート構法の開発研究」の継続研究として、11層の桁行き方向のプレキャスト(以後PCaと略す)壁式フレームにおける第1層中壁柱の脚部に対する構造性能を調べるため、片持ち加力方式による部材の曲げ・せん断実験を行った。これより、PCa部材の接合モルタル層が力学的挙動に与える影響に関して調べた。また、壁式PCa柱の水平接合部におけるせん断抵抗メカニズムを修正Mohr-Coulombのコンクリート破壊規準によって検討を行った。以下に研究成果を報告する。 5.まとめ (1).全体変形に対するすべり変形量比は最大20%以下で、回転による変形量比は60〜70%であった。 (2).接合モルタルを壁柱全底板面積に対し均等に20%欠損させた試験体において、接合モルタルの断面が100%の試験体に比して若干耐力の低下がみられたものの、ほぼ同等な挙動を示した。 (3).接合モルタルの厚さを20mmに増加した試験体についても、接合モルタル厚10mmの試験体に比して若干耐力の低下がみられたものの、ほぼ同等の挙動を示した。 (4).PCa部材の接合モルタル層のせん断伝達能力は、曲げおよび軸方向力による圧縮応力に大きく影響されることが、本研究で導かれた推定式およびPCa壁柱の実験からも確認された。また曲げせん断と軸方向力を受けたPCa壁柱の接合モルタル層のせん断伝達能力は、実験結果との比較から、終局時において十分な余裕度が存在することも推定される。 |
PDFファイル名 | 016-01-2130.pdf |