種別 | 論文 |
主題 | 接合幅を有するプレキャスト部材接合部ダウエル筋のせん断伝達 |
副題 | |
筆頭著者 | 小川祥平(大和ハウス工業) |
連名者1 | 槇谷栄次(関東学院大学) |
連名者2 | 謝爽(関東学院大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 817 |
末尾ページ | 822 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 本研究は、架構式プレキャスト鉄筋コンクリート構造における、接合幅をもつ接合部のせん断伝達メカニズムを解明するために継続的に行っている研究成果の一部である。 本論は、ダウエル筋の引張強度、コンクリート圧縮強度および載荷方法を変動因子とし、直接せん断実験によって接合面におけるせん断伝達挙動について調べた。接合面におけるせん断伝達能力を支圧効果、キンキング効果および摩擦効果によって評価し比較検討を行った。 以下に実験および解析から結果に関して報告する。 5.まとめ PCa部材接合部の直接せん断実験から、ダウエル挙動に関して、次の事柄が示唆される。 (1).最大荷重は、鉄筋強度が高くなると、最大荷重も大きくなる事が確認された。しかし、付着切れによって決まる場合、鉄筋強度により収束していく傾向にあった。また、変位12mm時荷重は、鉄筋強度に比例して、すべての試験体は、耐力が高くなっていく事が確認された。 (2).耐力は、載荷方法に大きく影響され、変位12mm時に単調載荷に比して繰り返し載荷は、約30%減少する。これは、繰り返しによるダウェル強度の劣化が原因だと考えられる。 (3).摩擦効果の有る試験体は、摩擦の無いものよりも、荷重が高くなる事が確認された。これによりキンキング効果に摩擦効果が累加されることが確認された。この傾向は、単調載荷の場合と接合筋がSD690に対しても顕著にみられた。 (4).鉄筋の最大曲げモーメントは、接合面よりより部材部内の15mm近傍に生ずる事が認められた。 |
PDFファイル名 | 016-01-2136.pdf |