種別 論文
主題 直線型横補強筋の拘束効果に関する比較研究
副題
筆頭著者 吉岡智和(東洋建設)
連名者1 孫玉平(九州大学)
連名者2 崎野健治(九州大学)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
2
先頭ページ 865
末尾ページ 870
年度 1994
要旨 1.はじめに
コンクリートは直線型横補強筋で拘束すると強度および靭性が向上することが知られている。これまでに直線型横補強筋で拘束されたコンクリートの中心圧縮性状を明らかにする多くの研究がなされているが、直線型横補強筋による拘束の場合は円形に比べて拘束のメカニズムが複雑で、図1に示すように横補強筋の配筋形式も多様であるため、その拘束効果の評価は困難である。そのため各研究者により提案されている拘束効果を評価する実験式も多種多様である。すでにSheikh、中塚らがこれらの実験式の比較研究を行っているが、それらの研究ではコンファインドコンクリートの強度の上昇量の定義が、各提案者の定義を忠実に反映しておらず、正確な比較を行ったとは言いがたい。そこで本研究では、コンファインドコンクリートの強度の上昇量を各提案者の定義に従って定め、既往のコンファインドコンクリートの強度に関する提案式を、既往の中心圧縮実験結果と比較して、各提案式の適合性の検討を行い、さらに既往の応力-ひずみモデルを用いてRC柱断面の純曲げ解析を行い、各モデルがRC柱断面の曲げ性状に与える影響の検討を行った。
6.まとめ
既往のコンファインドコンクリートの強度に関する諸提案式と、既往の中心圧縮実験結果の比較を行いその適合性を検討し、さらに既往の応力-ひずみモデルを用いた曲げ解析を行った結果、次のことが分かった。
1)崎野・孫の式は正方形鋼管横補強を含めた直線型横補強材で拘束されたコンクリートの強度を精度良く評価できたが、Sheikhらの式を除く他の提案式は正方形鋼管で拘束されたコンクリートの強度を過大に評価した。
2)高強度コンクリートを用いた場合、Sheikhらの応力-ひずみ関係モデルは、応力上昇域のコンクリートの剛性を過小に評価する傾向が見られたが、Manderら、六車ら、崎野・孫のモデルは応力-ひずみ曲線の実験結果を良く評価している。
3)軸力が小さい場合は、崎野・孫、Sheikhら、Manderら、六車らのどのモデル用いても、断面の曲げ耐力および曲げモーメントと曲率の関係には差異がなかったが、軸力が大きい場合は、曲げ耐力および曲げ変形性状は各応力-ひずみ曲線の形状に大きく依存した。
PDFファイル名 016-01-2144.pdf


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