種別 | 論文 |
主題 | SRC柱の二軸曲げ耐力 |
副題 | |
筆頭著者 | 筒井茂行(日本設計) |
連名者1 | 世良耕作(日本設計) |
連名者2 | 西村泰志(大阪工業大学) |
連名者3 | 南宏一(福山大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 889 |
末尾ページ | 894 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 建物形状の複雑化などから柱の設計において二軸曲げ状態を想定した耐力算定が必要性となる場合が増加している。現行の日本建築学会「鉄骨鉄筋コンクリート構造計算規準(1987)」(以下「SRC規準」という)では、柱の耐力評価は一軸対称断面であることを前提とした0°方向の軸方向力と曲げモーメントの相互作用(以下「N-M相関関係」とよぶ)が示されている。しかし、斜め方向からの外力を想定した場合の耐力は、許容応力度設計用について略算的な累加強度式が紹介されているが、終局時の耐力評価についての推奨耐力式は示されていない。そこで、ここでは図-1に示す最も基本的な二軸対称十字型鉄骨を内蔵する正方形断面SRC柱をとりあげ、実用設計において任意方向からの外力を想定した場合の軸方向力を考慮した終局曲げ耐力を評価するための資料とすることを目的に、45°方向の耐力算定の方法について検討する。 5.まとめ 二軸対称SRC断面の45°方向N-M相関関係について、以下のことが分かった。 (1)一般化累加強度理論により45°方向のN-M相関関係を簡便に求めることができる。 (2)本報でとりあげた二軸対称断面の範囲では、45°方向の曲げ耐力はほとんどの場合、0°方向の曲げ耐力より小さくなる。 (3)コンクリート強度と鉄骨降伏強度の比および鉄筋部分の全塑性断面係数と鉄骨の全塑性断面係数の比という簡単な二つの値をパラメーターにした低減係数を用いることにより、最外縁コンクリートの歪み度の制限を考慮した解析解の近似値を簡便に推定することができる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2148.pdf |