種別 | 論文 |
主題 | アンボンドPCはり部材の耐荷特性に関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 政氏信之(大成建設) |
連名者1 | 小林和夫(大阪工業大学) |
連名者2 | 仁枝保(大阪工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 925 |
末尾ページ | 930 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 本研究では、PC鋼材量と一部にコンクリート強度も要因としたアンボンドPC単純はり部材の最大耐力、終局域のPC鋼材応力フォーリングブランチ領域を含めた変形特性などの耐荷特性を、特に載荷条件を変化させて検討し、同時にその耐荷特性を同一条件のボンドはりとも比較した。載荷条件としては、(1)異なる荷重載荷位置で破壊まで漸増載荷する形式と(2)高荷重レベルまで前載荷した後に除荷し、新たに異なった荷重位置で破壊まで漸増載荷する形式を選定した。 4.結論 (1)スパン有効高比(L/dP)が同じ時、計算結果と同様にせん断スパンが長くなるとアンボンドはりの最大抵抗モーメントは減少する。ボンドはりも同様であったが、この理由は明確でなくデータの蓄積を要する。アンボンドはりの最大耐力の低下はL/dが大きいほど顛著である。 (2)最大抵抗曲げモーメント時のPC綱材応力に及ぼす荷重載荷位置の影響度はL/dP比で著しく異なり、その影響はアンボンドはりでL/dP比が小さい場合に特に顕著に認められた。 (3)アンボンドはりでは、f'CK=700kgf/cm2の高強度コンクリートの使用により最大曲げ耐力やその時のPC鋼材応力はf'CK=400kgf/cm2の普通強度のものに比べかなり増大する。 (4)アンボンドはりに終局抵抗モーメントの75%の高荷重を後載荷時と著しく異なる短いせん断スパン長で前載荷しても、最大曲げ耐力は低下しない。また、曲げひびわれの早期再開口によって初期のたわみや綱材応力は多少増大するが、終局域ではその影響はみられない。 (5)アンボンドはりでは、スパン全長の変形適合条件を考慮し、材料の応力-ひずみ関係を適切に設定することにより最大耐力以降を含めた曲げ耐荷特性をかなりよく推定できた。 |
PDFファイル名 | 016-01-2154.pdf |