種別 | 論文 |
主題 | PC単純および連結T桁のクリープ特性に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 石黒如(パシフィックコンサルタンツ) |
連名者1 | 倉持春夫(ドーピー建設工業) |
連名者2 | 近藤亮(カプコ) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 979 |
末尾ページ | 984 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき PC連結T桁は、単純桁に比べて車両の走行性および維持管理の面ですぐれているため、これまで多くの橋梁に採用されてきた。しかし、その設計においては、クリープによる断面力移行量(連結部の拘束)とプレストレス減少量(綱材の拘束)の間の相互の影響を考慮する計算方法についての問題が残されている。本論文では、鋼材の拘束とコンクリートの弾性係数の変化を考慮した段階的積分法を用いて、PC単純T桁と連結T桁のクリープ特性を解析的に調べた。そして、道路橋示方書の算式を用いて計算した値を段階的積分法で得た結果と比較することにより、設計で断面力移行量とプレストレス減少量の相互の影響を評価する方法についての考察を行った。 4.まとめ 本研究により、PC単純T桁および連結T桁のクリープ特性、さらにそれらの減少量と移行量の計算に道路橋示方書の算式を適用した場合の計算結果について、以下のことがわかった。 1)単純T桁の減少量は5%程度大きく計算されているが、安全側であり問題にはならない。 2)連結T桁では移行量を過大に見積もっており、その誤差は必ずしも安全側とは言えない。 3)連結T桁では移行量に対する鋼材拘束の影響が大きく、その計算で減少量の全量が影響すると考えて(9)式の係数1+η/2をηとした方がより厳密解に近い結果が得られる。 4)遅れ弾性歪みは連結T桁の移行量を減少させる要因となるが、計算では逆に増加させる要因として評価されており、このことが大きな計算誤差の生じる原因となっている。 今後、遅れ弾性歪みの経時的変化等を調べることにより、鋼材による拘束の下での遅れ弾性歪みの影響を合理的に評価するための簡便な計算方法についてさらに研究を重ねる必要がある。 |
PDFファイル名 | 016-01-2163.pdf |