種別 論文
主題 プレテンション用緊張材として用いた異形鉄筋の定着長さ
副題
筆頭著者 金普漢(大阪大学大学院)
連名者1 大野義照(大阪大学)
連名者2 鈴木計夫(大阪大学)
連名者3 若松達史(大阪大学大学院)
連名者4
連名者5
キーワード
16
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先頭ページ 985
末尾ページ 990
年度 1994
要旨 1.序
高強度異形鉄筋は常時荷重に対してはひび割れ幅制御のため強度に見合う高応力度は許容されず、その高強度特性を利用できない。そこで利用できない応力分を予め緊張し、プレテンション方式のプレストレストコンクリート(以下PCと略記)あるいはプレストレスト鉄筋コンクリートの緊張材として用いることによって高強度鉄筋を有効に利用することが考えられる。その場合、異形鉄筋はいわゆる緊張材と普通異形鉄筋の二つの役割を持っている。
本研究では、異形鉄筋を緊張材としてプレテンションPCコンクリートプリズムを作成し、異形鉄筋の定着長さを調べた。実験要因は、コンクリート断面の大きさ、コンクリート強度、鉄筋ふし形状、鉄筋径、鉄筋緊張応力である。また異形鉄筋とコンクリート間のすべりと付着応力関係に基づく付着解析によって鉄筋のひずみ分布や定着長さについて考察した。
5.まとめ
実験結果をまとめると次のようになる。
1)コンクリート断面が11×11cm以上の場合、高強度鉄筋の定着長さは17.7φ〜12.3φ(φ:鋼材直径)となり、PCストランドの29φよりかなり小さい値になった。
2)コンクリート強度が300〜500kgf/cm2の範囲ではコンクリート強度の増加に従って緊張鉄筋の定着長さは18.5φ〜10.8φと短くなった。
3)鉄筋径D13の場合、緊張応力1000、2000、3000kgf/cm2に対する定着長さは10.7φ、14.6φ、20.8φで、引張応力の大きさが定着長さに及ぼす影響は大きい。
4)τ〜S関係モデルを用いた付着解析によって、緊張鉄筋のひずみ分布、定着長さおよびめり込み量を算定することができた。
PDFファイル名 016-01-2164.pdf


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