種別 | 論文 |
主題 | 斜材ケーブルサドル配置部の支圧性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 築嶋大輔(東日本旅客鉄道) |
連名者1 | 大庭光商(東日本旅客鉄道) |
連名者2 | 大槻茂雄(東日本旅客鉄道) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 991 |
末尾ページ | 996 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 斜張橋の斜材ケーブルの定着は、主桁側と主塔側にそれぞれ設けられるのが一般的であり、主桁〜主塔〜主桁へと連続したケーブルを用いて主桁側のみに定着する構造(以下サドル構造と記す)例は少ない。 サドル構造は主塔側定着具を必要としないため、コストダウンおよびスレンダーな主格形状による景観の向上等、多くのメリットを有している。しかし、斜材ケーブルを主塔部で曲線配置するため、ケーブル半径方向に作用する腹圧力により、コンクリートに生じる割裂力等に対する設計法には未解明な部分が残されている。 本研究は、サドル構造に関する基礎的な力学的性状を明らかにすることを目的として、ケーブルダクトを想定した円形断面の載荷板を用いた支圧強度試験結果について報告するものである。 3.まとめ 今回の円形断面の鋼棒を載荷板に用いた支圧強度試験で以下のことがわかった。 (1)円形断面の載荷板を用いた場合の支圧強度は、鋼板載荷の場合に対し約70%である。 (2)補強筋量の増加に比例し、破壊荷重は増加するが、降伏荷重の増加は頭打ちする傾向がある。 (3)最大横方向引張応力が発生する位置以外に補強した場合、降伏荷重に対する影響はほとんど無いが、破壊荷重は低下する。補強筋は最大横方向引張応力の発生する位置に集中して配置するのが、破壊に対しては効果的である。 (4)載荷坂直下に剛性の小さいスパイラルシースを用いると、その変形により低い荷重レベルでひび割れを生じ支圧強度はダクトを設けない場合の80%程度に低下する。 (5)円形断面の載荷板を用いて、補強筋を配置した場合の支圧強度(降伏荷重)は、(2)式にて評価することができる。この場合のひび割れ発生荷重は0.6Po程度である。また、無補強の場合の支圧強度(降伏荷重)は(2)式で求めた支圧強度の80%程度考えれば良い。 (6)円形断面の載荷板を用いた場合の破壊荷重は、(3)式にて評価することができる。なお、寸法効果の影響による式の適用範囲等については、今後検討を重ねたい。 |
PDFファイル名 | 016-01-2165.pdf |