種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維補強材を用いたT形断面はりのせん断性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 横井克朋(高知工業高等専門学校) |
連名者1 | 島弘(徳島大学) |
連名者2 | 水口裕之(徳島大学) |
連名者3 | 広畑晴俊(住友軽金属工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1075 |
末尾ページ | 1080 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリート構造物の補強材として、高強度、軽量、非磁性であり耐腐食性に優れている連続繊維補強材を用いるための研究が、各方面で行われている。連続繊維補強材は鋼材とは性質が異なるため、鋼材用の設計法を直接用いることができないことが指摘されている。なかでも、せん断に関する研究はまだ不十分で、連続繊維補強材を実構造物に適用するための研究が必要とされている。既往の研究では、主筋に連続繊維補強材を用いると、斜めひび割れ発生荷重やせん断耐力が低下することなどが報告されている。しかし、これらの研究の多くで用いられた供試体は、矩形断面で寸法の小さいものがほとんどである。そこで、本研究では、連続繊維補強材を主筋およびスターラップに用いた比較的大きな寸法のT形断面をもつRCはりおよびPCはりのせん断実験を行い、そのせん断性状について検討を行った。 4.まとめ (1)主筋の剛牲の小さいT形断面はりのせん断破壊は、斜めひび割れによって、ウェブと上フランジの接合部でスターラップが破断し、これが上フランジの圧縮部コンクリートを突き抜ける。 (2)斜めひび割れ発生荷重は、本実験においても、はりの断面形状、主筋の剛性ならびにプレストレス導入量などの影響がなく、二羽式に辻らの方法を取り入れた算定式で求めることができる。 (3)現行のせん断耐力の設計式に辻式(Vcに主筋剛性の影響)を取り入れた計算値は、実験値と一致するものとそれよりも低下するものがあった。この違いの理由としては、斜めひび割れとスターラップの曲げ成形部との位置関係によるものと考えられる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2179.pdf |