種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維補強筋を壁筋に用いた耐力壁の耐震性能に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤崎忠志(清水建設) |
連名者1 | 山川哲雄(琉球大学) |
連名者2 | ?洪涛(琉球大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1129 |
末尾ページ | 1134 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.序 鉄筋コンクリート造建築物には塩害等により鉄筋が腐食し、その結果コンクリート内部に膨張圧が発生し、コンクリートにひび割れが生じるなどの弱点が存在する。近年、これらの鉄筋コンクリート造構造物の弱点を克服することを目的に、鋼より引張強度が高く、軽量でかつ磁性を帯びにくく、耐薬品性にも優れ、しかも錆びない新素材繊維をコンクリートの補強材に利用する研究開発が活発に行なわれている。本研究は高強度の連続炭素繊維を樹脂に含浸させながら、格子状に一体成形した連続繊維補強筋を壁筋として、ダブルに配筋した耐力壁の耐震性能を検討したものである。さらに、この連続繊維補強筋を壁筋に用いた耐力壁に、かぶり厚さを十分確保した在来鉄筋で部分的に補強した場合についても検討を加える。本論では連続繊維補強筋をFRP筋と以後呼称する。なお、本研究は文献で発表したように、亜熱帯の塩害環境下における耐力壁の耐震性能と耐久性能に関する実験的研究の一環でもあり、1992年12月10日以来東シナ海に面した沖縄の海岸で壁筋に鉄筋を用いたRC造耐力壁3体と、壁筋にFRP筋を用いた耐力壁3体の合計6体を現在自然暴露中である。ただし、これらの暴露試験体に関しては本論ではふれない。 5.結論 壁筋をFRP筋のみで配筋しても、在来鉄筋のみで配筋した耐力壁試験体以上の耐震性能を期待することは困難である。しかし、FRP筋を用いた壁筋に曲げ補強鉄筋を配筋すると、耐震性能がFRP筋のみや在来鉄筋以上にさらに改善される傾向にあることがわかった。 |
PDFファイル名 | 016-01-2188.pdf |