種別 論文
主題 高強度コンクリートと高張力鋼を用いたH形鉄骨内蔵SRC柱のせん断破壊性状
副題
筆頭著者 藤田幸二(錢高組)
連名者1 宮内靖昌(竹中工務店)
連名者2 西村泰志(大阪工業大学)
連名者3 南宏一(福山大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1181
末尾ページ 1186
年度 1994
要旨 1.序
SRC柱に高張力鋼と高強度コンクリートを併用した場合、鋼材の降伏ひずみが増大しても、高強度コンクリートは、コンクリートの圧縮強度時のひずみが大きくなるため累加強度理論が成立するのではないかと考えられるが、一方では、高強度コンクリートは圧縮強度発揮後、爆裂的に破壊するため、SRC部材としての性能を確保できないのではないかと考えられる。しかしながら、せん断補強筋の拘束効果を利用して、コンクリートの性状を改善することが可能であれば、SRC部材として利用することができるものと考えられる。このような観点から、本研究はFc=600kgf/cm2の高強度コンクリートとSM570Qの高張力鋼を用いたSRC柱のせん断破壊性状が、コンクリート強度、鋼材の材質、作用軸力比およびせん断補強筋量によってどのような影響を受けるかを実験的に検討する。更に、SRC規準の終局せん断耐力式の適用が可能であるかどうかについて検討する。
5.結論
1)高強度コンクリートを用いた場合、軸力比0.3の試験体は、最大耐力以後、耐力低下が緩やかであるのに対し、軸力比0.5の試験体では、耐力低下が著しく脆性的な破壊性状を示す。しかしながら、高張力鋼を用いるか、または、せん断補強筋量を多くすることで、靭性を改善することができる。
2)高強度コンクリートと高張力鋼を用いた場合でも、既往の算定式により、ひび割れ発生荷重をほぼ評価できる。
3)高強度コンクリートと高張力鋼を用いた場合でも、現行のSRC規準における終局せん断耐力式によって、実験値をほぼ評価できることが明らかになったが、せん断補強筋が最大せん断耐力時に降伏していないなど、終局せん断耐力式で与えられている条件と異なることから、せん断補強筋量の評価に関して何らかの検討が必要であると考えられる。
PDFファイル名 016-01-2197.pdf


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