種別 | 論文 |
主題 | 枠組み補強コンクリートブロック造の耐震挙動に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | カマチョオルデマル(長崎大学大学院) |
連名者1 | 末岡禎佑(長崎大学) |
連名者2 | 吉村浩二(大分大学) |
連名者3 | 白濱敏行(長崎大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1319 |
末尾ページ | 1324 |
年度 | 1994 |
要旨 | [1]はじめに 我国では、鉄筋コンクリート造(以後、RCと略記することにする)の柱・はり部材で構成されるラーメンの構面内に間仕切壁や外壁として設置されるコンクリートブロック壁体は通常非構造部材とみなされているが、中南米諸国においては地震力を負担させる設計法が採用されている。 吉村とカマチョは、補強コンクリートブロック壁体の周辺がRCの柱・はり部材で拘束された枠組み組積造壁体の地震時における挙動を実験によって明らかにするとともに、耐震性に優れた枠組み組積造の開発を目的として試験体を使用した実験を行っている。 実験では、予備実験を含む8体の一層一スパンの試験体を対象にして軸力と繰り返し水平力による静的な加力試験が行われ、はりの水平変位及び鉄筋のひずみが測定されている。 本報告は、ひびわれ前・後のコンクリート及びコンクリートブロックをそれぞれ等方等質及び直交異方性材料とみなして作成した有限要素法による非線形解析プログラムを使用して、周辺を柱・はり部材で拘束された補強コンクリートブロック壁体の解析を行い、荷重と変位に対する包絡線の解析結果を実験結果と比較することによって、材料の力学的性質の表示に使用したモデルの妥当性を検討したものである。 [7]むすび 周辺をRCの柱・はり部材で拘束された補強コンクリートブロック壁体の地震時における構造挙動を解明するために計画された実験の結果から分布ひび割れモデルの適用が可能と判断される6個の試験体についての実験結果を有限要素法による非線形解析法によって解析してみた結果、次のような結論が得られた。 1)試験体CB、RC、CCB及びCCRの水平荷重と層間変形角の包絡線に関しては、数値解析によって可成り確かな情報を得ることができる。 2)試験体CCR1及びCCR2の水平荷重と層間変形角の包絡線に関しては、ブロック壁及びRC柱・はりの力学的性質のモデル化の問題を含めた検討が必要である。 3)試験体CCR1及び試験体CCR2についての実験結果と解析結果の違いは、RC柱の断面積及び主鉄筋断面積が小さい試験体の解析には、離散ひび割れモデルの使用が必要になることを示唆している。 |
PDFファイル名 | 016-01-2220.pdf |