種別 | 論文 |
主題 | 曲げ挙動が卓越する耐震壁の靭性に及ぼす鋼管の補強効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 江崎文也(九州共立大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
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連名者4 | |
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キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1325 |
末尾ページ | 1330 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.序 耐震壁の靭性を改善するためには、壁板のせん断破壊および側柱のせん断破壊または圧壊などの脆性破壊を防止する必要がある。これらの破壊を防止するため、著者らは、壁板を厚くするとともに側柱端部を鋼管で局部的に超補強する新しい補強法を提案し、この方法で補強された耐震壁がせん断型変形を受ける場合、従来の方法で補強された耐震壁に比べて変形性能が著しく改善されることを明らかにしている。しかし、一般には、建築物に用いられる耐震壁は連層となる場合が多いため、このような連層耐震壁では上下方向の変形を強力に拘束する境界部材がなければ、上下の床が傾くことなく相対的に水平方向に変形するせん断型変形よりも、上下の床が傾くことによって水平方向に変形する曲げ型変形が卓越する挙動を示すと考えられる。 本論は、このような挙動を示す耐震壁に対して、この新しい補強法を適用した場合の力学的性状を実験的に明らかにすることによって、本補強法の靭性に及ぼす影響を明らかにしようとするものである。 4.結論 せん断破壊または圧壊の恐れがある側柱端部を鋼管で局部的に補強し、壁板がせん断破壊を起こさないような壁厚とすれば、比較的高軸力が作用した場合でも安定した履歴性状を示す。しかし、靭性を確保するためには、耐震壁脚部の圧縮合力Ncを圧縮側柱のみで支持すると仮定した場合、Ncと側柱の単純累加圧縮強度Nuとの比Nc/Nuは1.5を超えないようにする必要があることがわかった。また、本論で提案した方法で補強された耐震壁が曲げ破壊を起こす場合の荷重変形関係は、本論で示した解析モデルでおよそ予測できると考えられる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2221.pdf |