種別 | 論文 |
主題 | 異なる破壊モードをもつ耐震壁からなる複合構造の破壊性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 小野里憲一(O.R.S事務所) |
連名者1 | 望月洵(工学院大学) |
連名者2 | 柴野勝久(工学院大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1355 |
末尾ページ | 1358 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 片持加力をうける単独耐震壁の最大せん断強度は、マクロモデルを用いた極限解析で、精度よく評価できるようになってきている。しかし、同一層に複数の耐震壁が、特に異なる破壊モードの耐震壁が存在するときの強度評価には、検討すべき次のような問題がある。 a)梁からの曲げモーメントをどう考慮するか。 b)どのような場合、個々の耐震壁の最大せん断強度の累加が成り立つか。 これらの問題の解決は、壁をもつフレーム構造の保有耐力の評価にとって必須である。 本研究は、異なる破壊モードの耐震壁からなる複合構造の水平加力実験から、破壊性状の特徴を捉え、さらに最大せん断強度の評価を極限解析と弾塑性解析の方法で行い、上記の問題を検討している。 5.結び 本研究の結果を次のようにまとめることができる。 1)曲げ破壊モードの耐震壁を含む複合構造は比較的靭性的で、最大強度の低下率はせん断または曲げ・せん断の破壊モードの単独耐震壁に比べて小さい。 2)曲げ破壊モードの耐震壁を含む複合構造の最大せん断強度については累加が成り立ち、その最大せん断強度は結合梁の端部モーメントを亀裂発生モーメントとした元モデルの極限解析および弾塑性解析で、大要、捉えられる。ただし、累加強度の成立については、各破壊モードの変計特性のさらなる検討が必要である。 |
PDFファイル名 | 016-01-2226.pdf |