種別 報告
主題 高流動コンクリートの鉄道地下構造物への適用
副題
筆頭著者 山田正人(東日本旅客鉄道)
連名者1 興石逸樹(東日本旅客鉄道)
連名者2 佐藤春雄(東日本旅客鉄道)
連名者3 中島良光(前田建設工業)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 31
末尾ページ 36
年度 1994
要旨 1. はじめに
 フロンテジャッキング工法は、線路下横断横造物の施工法の一つであり、比較的多くの実績がある。このフロンテジャッキング工法には、片引きけん引方式、相互けん引方式、分割けん引方式があるが、今回、東北本線のこ道橋新設工事において、分割けん引方式によるフロンテジャッキング工法を採用している。
 相互けん引方式および分割けん引方式では、刃口接合郡のコンクリートは牽引後に場所打ち打設となる。従来、この部分の施工は、パイプルーフ内にポンプを通し、パイプルーフの中から直接人手により、打込み状況の管理及び締固め作業を行うか、あるいはパイプ内で作業ができない場合には、コンクリート圧送管をパイプの中に適し、吐出口を設けてコンクリートを流し込んでいた。しかし、人手による場合、パイプルーフ内は狭く、労働環境も悪いためバイブレーターによる締固め作業は困難であり、また、人手によらない場合においてもコンクリートの充填状況、バイブレーターも直接には目視できないため、コンクリートの信頼牲が懸念されていた。そこで、流動牲、材料分離抵抗性に優れた締固め不要の高流動コンクリートを線路下横断構造物として初めて適用することにした。
 本報告は、当該構造物に適用した高流動コンクリートの配合試験、品質管理方法ならびに施工結果について述べるものである。
4.まとめ
 本報告の範囲内で明らかとなった事項を以下に示す。
1)細骨材の表面水率の1%の変動は、スランプフローで約10cm程度でありVF(S)値も大幅に減少することから、プラントでの細骨材の表面水管理が極めて重要である。
2)4m自由落下させ水平距離3mを流動させても、コンクリートの充填状況は良好で材料分離も生じておらず、所要の品質が確保できた。
3)制約条件が多く作業の困難な線路直下のコンクリート工事において、締固め作業を行わずに十分な品質のコンクリートを施工できた。
4)あばたが一部に発生したことから、打ち上がり速度と出来上がり表面の関係について、今後検討を進める必要があることが判明した。
PDFファイル名 016-02-1002.pdf


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