種別 | 報告 |
主題 | 海外炭専焼発電所から発生する石炭灰を用いたコンクリートの性状について |
副題 | |
筆頭著者 | 畑元浩樹(九州電力) |
連名者1 | 平野利光(九州電力) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 413 |
末尾ページ | 418 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 近年のエネルギーの多様化から石炭火力発電が見直され石炭灰の排出量が増大する傾向にあり、石炭の種類もわが国の石炭政策の縮小により国内炭から港外炭へと徐々に移行してきている。 一方、フライアッシュのJIS規格は国内炭を対象に定められており、海外炭の増加や発電燃焼方式の変化に伴う石炭灰粒形の非球形化 未燃カーボン含有量などの低品質な石炭灰の使用ができない状況にある。 本報告は、港外炭から発生する石炭灰の有効利用を目的とし、海外炭専焼の松補火力発電所(長崎県)より排出される石炭灰を用いて混和材料「フライアッシュ」への利用の適用性を検討したものである。なお、本報告では、「松浦火力発電所から排出される石炭灰」を石炭灰、「JIS A 6201の規格を満足する石炭灰で、市販されているもの」をフライアッシュと呼ぶことにする。 5.まとめ 本研究の結果を要約すると、以下のとおりである。 1)今回使用した石炭灰19炭種の品質は、JIS A 6201「フライアッシュ」の規格には大半の炭種が適合した。しかしながら、フライアッシュAが良質であるのに対して石炭灰ほ全般的に品質が低レベルで、その程度は炭種の違い、あるいは同一炭種でも試料の採取時期、発電燃焼程度の違いによって異なっている。 2)石炭灰はフライアッシュAほどの減水効果は認められない。 3)石炭灰を混入したコンクリートは通常よりAE剤を多く必要とするが、その量は石炭灰のメチレンブル−吸着量を把握することによりある程度予想が可能である。 4)石炭灰を混入したコンクリートの圧縮強度は全般にフライアッシュ混入のコンクリートより上回るが、混入率の増加に伴い低くなっている。 5)断熱温度上昇量、乾燥収縮ひずみ、中性化の進行および凍結融解抵抗性は、フライアッシュAとほとんど同じである。 |
PDFファイル名 | 016-02-1067.pdf |