種別 | 報告 |
主題 | 充填形鋼管コンクリート模型柱の圧入施工実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 笹原厚(間組) |
連名者1 | 井手士朗(間組) |
連名者2 | 加藤章(間組) |
連名者3 | 紺野弘毅(間組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1245 |
末尾ページ | 1250 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 充填型鋼管コンクリート構造は、鋼管にコンクリートを充填し一体化する事で、鉄骨造に比べて耐力・剛性を向上させる事ができる構造である。しかし、コンクリートの充填状況の確認が困難な為その充填性が問題となるが、特に内ダイヤフラムを用いた場合、ダイヤフラム下面でのコンクリートの充填不良が懸念されている。また、コンクリートの調合や施工方法により充填性が大きく影響されるとされており、適切な方法の確立が望まれる。 本報は、上記の事を検討する為に実大模型試験体を用いてコンクリートの打設を行い、調合や施工法について検討した結果について述べたものである。 4.まとめ 今回の実験より、以下の事が得られた。 (1)鋼管に圧入されたコンクリートは、頭部に達するまでにスランプ・フローが低下し、又、粗骨材量が増える事が認められた。 (2)柱試験体頭部の沈下量は水セメント比が大きい程、又、同一調合では、ダイヤフラムの数及び、粗骨材量が少ない程大きくなる。又、φ15試験体頭部の沈下量と良い相関がみられる。 (3)側面の充填状況は、バイブレータを使用し上部から打設したものが良く、圧入工法によるものは空隙が見られた。W/C=30%では、ダイヤフラムの下面には、隙間はなく、空隙面積率は、約1.3〜8.8%の範囲であった。 (4)先送りモルタルの圧入は、モルタルが一部分にまとまって充填される事が認められ、均一な充填性の確保という点からの効果は少ないと考えられる。 (5)鋼管柱内のコンクリートのコア強度分布は、圧入口付近及びダイヤフラムの開口付近でバラツキのみられるものがあったが、これらの状況は、粗骨材量を減らす事で改善される。 (6)充填形鋼管コンクリートの打設方法とては、バイブレータを十分使用できれば上部からの打設が確実性が高いが、圧入工法も粗骨材量を低減した調合とする事で十分な品質を確保できると考えられる。 |
PDFファイル名 | 016-02-1208.pdf |