種別 報告
主題 高追随性を有するレジンモルタルを用いた現場施工事例
副題
筆頭著者 河合研至(広島大学)
連名者1 田澤栄一(広島大学)
連名者2 米倉亜州夫(広島大学)
連名者3 児島武男(日立化成工業)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1311
末尾ページ 1316
年度 1994
要旨 1.はじめに
 筆者らは、ゴム系軟化材を混入したアクリル系樹脂を結合材として使用し、シリカフュームをフィラーとして用いたレジンコンクリートの力学的特性について検討を行い、弾性係数が低く、高い伸縮性を有するレジンコンクリートが得られることを確認した。この高追随性を活かし、舗装コンクリートの目地材やひび割れ補修材または段差修正材料としての適用性を検討するため、室内試験による力学的特性等の把握と並行して、現場施工実験を実施した。
 本報では、施工実験に使用したレジンモルタルの材料特性について概説するとともに、3箇所で実施した施工実験ならびに施工後の経過状況について報告する。
4.まとめ
 本研究では、弾性係数が低く、高い伸縮性を有するレジンモルタルを段差修正材料またはひび割れ補修材料として使用した現場施工実験を行った。その結果、以下のことがわかった。
(1)本研究で使用したレジンモルタルは、目地材、ひび割れ補修材または段差修正材料等、母材との追随性が必要とされる箇所の充填材として有効である。
(2)施工厚が厚い場合には、硬化収縮によるひび割れが入りやすいため、配合を検討して骨材濃度を高めるか、または打設後に骨材を充填する(ポストパック)などして、収縮に対する抵抗性を持たせる必要がある。また、打設後の骨材の充填は、昼夜の気温差等による伸縮に対しても抵抗が増すため、本研究で使用したレジンモルタルの品質改善方法として効果的な方法であると思われる。
 なお、本研究で使用した樹脂は収縮能力の点で温度依存性を有し、低温特性に関して改善を必要とすることが考えられるため、現在室内実験においてその点について検討するとともに、感温性が鈍く低温時の追随性を向上させるための樹脂としての開発を行っており、その特性についても評価中である。
PDFファイル名 016-02-1220.pdf


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