種別 | 報告 |
主題 | 無筋コンクリート梁の曲げ破壊解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 松元香保里(住友建設) |
連名者1 | 中井裕司(住友建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 21 |
末尾ページ | 26 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリートは微細なひびわれの発生・累積・連結・成長等によって非線形挙動をし、破壊に至る。この破壊過程を数値解析により高い精度で予測するには、平均的な応力評価に基づく従来の破壊基準では限界があるため、破壊力学的手法が応用されている。破壊力学の観点から破壊を扱う場合、ひびわれの先端に微細なひびわれが累積した破壊進行領域と呼ばれる非線形領域の存在を考慮したひびわれのモデル化が必要と考えられている。現在、代表的なひびわれのモデル化には、離散ひびわれモデルではHillerborg等の提案した「仮想ひびわれモデル」と、分布ひびわれモデルではBazant等の提案した「ひびわれ帯モデル」の2つがある。これらのモデルでは、ひびわれ発生後の引張軟化特性をモデル化するために、破壊エネルギーおよび引張軟化曲線を導入している。 4.まとめ 無筋コンクリート梁の曲げ破壊解析において、破壊力学に基づいた3つの解析方法を適用し、パラメータ解析を行った結果、以下のような知見が得られた。 (1)破壊エネルギーを考慮することにより、寸法効果を含んだ曲げ破壊の挙動を数値解析することが可能と確認された。 (2)解析手法により曲げ強度および荷重-変位曲線には比較的大きな差が認められた。 (3)コンクリートの曲げ強度は、破壊エネルギーおよび引張軟化曲線のモデル化等の引張軟化特性、桁高およびヤング率の影響を受けることが分かった。 本研究は、無筋コンクリート梁の曲げ破壊について、破壊力学に基づき、仮想ひびわれモデルあるいはひびわれ帯モデルを用いてひびわれをモデル化した有限要素法と、要素分割によらない断面解析法の3つの手法で解析を行った。また、桁高、破壊エネルギー、引張軟化曲線、ヤング率をパラメータとし、曲げ強度に与える影響を調べた。 |
PDFファイル名 | 016-02-2002.pdf |