種別 報告
主題 断面が変化するRC部材のせん断に関する実験的研究
副題
筆頭著者 武田三弘(東日本旅客鉄道)
連名者1 斉藤啓一(東日本旅客鉄道)
連名者2 輿石逸樹(東日本旅客鉄道)
連名者3 井料青海(東日本旅客鉄道)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 527
末尾ページ 532
年度 1994
要旨 1.まえがき
鉄道における鉄筋コンクリートラーメン高架橋(以下高架橋)やボックスカルバート等においてはハンチを設ける場合が多い。特にボックスカルバートでは隅角部に1:1のハンチを設けることが多く、このような角度が大きな傾斜部材での設計上の取り扱いが重要となる。このような有効高さが変化する棒部材に対する設計法としては、土木学会示方書によれば、設計せん断力は部材軸と上下面との角度による曲げ圧縮力および曲げ引張力のせん断力に平行な成分を考慮して求めることや、部材の設計の項には、ハンチ部の断面の検討は、角度が大きなハンチが付いている場合においても、ハンチは1:3よりゆるやかな部分のみを有効とすることが定められている。しかし、角度が大きな傾斜部材になるにしたがって、その耐荷機構はディープビームあるいはコーベルとして取り扱われる領域に近づくとも考えられるため、傾斜部材の破壊性状を明らかにする目的で、模型試験体による載荷試験を行い、主としてせん断破壊性状を調査したので結果を以下に報告する。
4.まとめ
高架橋等のハンチを模擬した片ハンチを有する模型試験体による載荷試験の結果、得られたせん断破壊性状について、主な結果を以下に述べる。
1)全ての試験体は、柱またはハンチ部でせん断破壊した。そのせん断破壊性状は、試験体の形状寸法により5つのタイプに区分されることを示した。
2)せん断耐力は、引張側にハンチを設けてハンチ筋を配置しないと、曲げひび割れが発生することによりハンチ部のせん断耐力は、ハンチを設けない場合とほぼ同じになる。しかし、ハンチ部にハンチ筋を配置すれば、ハンチの角度が増加するとせん断耐力も増大した。
3)せん断耐力は、圧縮側にハンチがあり、ハンチ筋を配置せず、かつ角度が一定の場合、ハンチの始点と載荷点との関係で傾向が異なる。
4)せん断耐力は、圧縮側にハンチがあり、ハンチ筋を配置せず、ハンチの高さを載荷点までとした場合、ハンチの角度が増加するとせん断耐力も増大した。
PDFファイル名 016-02-2087.pdf


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