種別 | 報告 |
主題 | 機械式継手を有するRC部材の集約せん断補強に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 笹谷輝勝(フジタ) |
連名者1 | 吉野次彦(フジタ) |
連名者2 | 小林克己(福井大学) |
連名者3 | 野田宗生(福井大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 533 |
末尾ページ | 538 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 最近、鉄筋工事の合理化を図るために柱、はり部材の鉄筋を先組する工法が多く見られるようになってきた。先組鉄筋の接合には機械式継手を用いる場合が多く、継手位置は全数同一箇所に設けるのが一般的である。このような鉄筋継手の場合、せん断補強筋を継手スリーブの両端に集約して配置することができれば工法上多くの利点がある。 筆者らはプレキャスト工法を対象とし、部材端部にモルタル充填式継手を有するRC部材について、継手部に必要なせん断補強筋をスリーブ両端に集約して配置した場合のせん断伝達機構およびせん断耐力の評価方法について検討を行ってきた。本報告は、集約せん断補強を行ったRC部材に正負逆対称の多数回繰返し加力を行った場合の変形性状を検討するために行った基礎実験の結果である。 6.まとめ 端部に鉄筋継手を設けたRC部材について、継手スリーブの両端にせん断補強筋を集約して配筋しても、継手がなく、一様配筋した部材と比較して、最大耐力までの剛性、耐力には全く差がなかった。しかし、スリーブの剛性が高いため、梁中央側のスリーブ端の主筋が早い時期に降伏する。このため、有効定着長さが短くなり、多数回の繰り返しによって、付着割裂破壊を誘発した。これは集約補強の影響ではなく、スリーブ継手の影響であると考えられる。今後、鉄筋継手を設けた場合の付着強度と合わせて集約せん断補強のせん断伝達機構を検討する必要がある。 |
PDFファイル名 | 016-02-2088.pdf |