種別 | 報告 |
主題 | 高密度配筋部材接合部の交番載荷実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 山内俊幸(東日本旅客鉄道) |
連名者1 | 古谷時春(東日本旅客鉄道) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 713 |
末尾ページ | 716 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 部材断面の最大寸法に対して制約を受けることから、図-2に示すように主鉄筋を高密度に配置した柱と梁を耐震上安全に接合する必要が生じた。柱・梁接合部に関する研究については、これまでに数多く実施されているが、引張鉄筋比Ptが2%を越えるような部材を対象とした例は無い。そのため、実施に先立ち確認実験を行なったので、その結果を報告する。 柱・梁を耐震設計のうえから安全に接合するためには接合部に隣接する部材の降伏後も正負交番繰返し荷重によって、接合部のせん断破壊や部材の主鉄筋定着部の過度の劣化を起こさせないことが必要となってくる。この実験では、接合部を構成する柱・梁の主鉄筋が高密度に配置されていることから、おのずと部材それぞれの曲げ耐力は大きくなっており、接合部の応力レベルはかなり高くなっている。このような条件のもとでも上述の接合部に求められる性能が確保される形状の実現を試みた。 4.おわりに 今回、想定した実構造物の約1/3モデルの供試体を用いて、主鉄筋を高密度に配置した部材接合部の水平交番載荷実験を行なった。その結果、今回実験に用いた形態に限られるが、次のことが確認できた。 (1)No.1とNo.2の実験結果から、高密度配筋の接合部に直交スタブを設けることによって、ある程度接合部の耐震性能を向上させることができる。 (2)No.3の実験結果から、高密度配筋の接合部に直交スタブと比較的小さなハンチを3方向に設けることにより、接合部のせん断破壊を防ぐことができ、接合部の主鉄筋の定着を確実にすることができた。 (3)No.3は、梁部材の所要のじん性率程度を確保でき、しかも接合部は健全であった。 |
PDFファイル名 | 016-02-2118.pdf |