| 種別 | 報告 |
| 主題 | FRP棒材を用いたはりの力学特性に及ぼすかぶりの影響について |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 末岡英二（東洋建設） |
| 連名者1 | 中村亮太（東洋建設） |
| 連名者2 | 眞嶋光保（大阪市立大学） |
| 連名者3 | 新屋敷保（大阪市立大学） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 16 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 1117 |
| 末尾ページ | 1122 |
| 年度 | 1994 |
| 要旨 | 1.はじめに FRP棒材(連続繊維棒材)は、軽量、高強度、高耐食性等の特長を持つことからRC構造物やPC構造物あるいは既存構造物の補強工法への有効利用が検討されている。その一つとして海洋環境等の厳しい腐食環境下でのかぶりの小さな構造物への適用も考えられている。かぶり厚さは耐久性や耐火性の確保の上で必要であるばかりでなく、補強筋とコンクリートの付着性状においても重要な要因となる。特にFRP棒材で補強した部材においては、FRP棒材が鉄筋と比較して付着強度が小さいことや、弾性係数が小さいため部材のたわみも大きくなることから、特に力学的な観点からかぶりの検討が必要となる。本稿は、かぶりを数種類に変化させたFRP棒材を用いたはり部材の曲げ載荷試験を行い、かぶりがはり部材の力学特性に及ぼす影響を調べた結果を報告するものである。 まとめ (1)FRP棒材を用いたはりは、かぶりによる耐荷力や荷重-たわみ関係の違いはあまり見られなかった。破壊形式は概ね斜め引張り破壊であり、特にかぶりの小さい場合にその傾向が見られた。 (2)かぶりが小さい場合(今回の実験では6mm、13mm)、破壊前に補強筋に沿った軸方向のひび割れが若干発生した。 (3)FRP棒材を用いたはりのひび割れ幅は、RC示方書における補強筋のひずみから算定する方法で求めた値に比較して大きな値となった。その主な原因として鉄筋とFRP棒材の材質や表面形状の違いによるコンクリートとの付着性状の相違が考えられた。また、実験結果から、かぶり厚さやFRP棒材の断面剛性等によっても若干の違いが見られた。 (4)かぶりによる補強筋のひずみの大きな違いはなかったが、鉄筋や比較的大きな弾性係数のFRP棒材を用いた場合には、かぶりの大きなものに比べて小さい方が若干大きかった。 |
| PDFファイル名 | 016-02-2186.pdf |