種別 | 論文 |
主題 | 環境塩害と鉄筋コンクリートの耐久性 |
副題 | |
筆頭著者 | 川上英男(福井大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
連名者3 | |
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連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 21 |
末尾ページ | 24 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリートの塩害が近年特に注目を集めるようになったのは、海洋構造物への応用、海砂使用によるコンクリートの先在塩分の増大が一因と思われる。一方環境塩害を受けやすい海岸地域に鉄筋コンクリートが普及してきており、塩害の発生が懸念される。塩害例を現在の問題にフィードバックするには施工技術レベルやコンクリートの品質が現在のものと大差ない例が望ましい。たまたま福井県越前海岸で材令7年の鉄筋コンクリート造建物が塩害を受け、海側壁面の鉄筋が全面的に腐蝕した例を調査したのでここに報告する。また環境塩害問題に重要なコンクリートの塩分分布線について触れる。 8.あとがき 比較的新しい建築物の環境塩害を報告すると共に、コンクリート内の塩分分布線の視点から塩害対策の意味を考察した。建築用コンクリートは水セメント比が比較的大きく、塩害に対して不利である。すでに海浜に建っている建物には経年と共に被害が発生してくるとも懸念される。防水仕上げの手入れが望ましい。なお、本調査例は損傷部全面にわたってかぶりコンクリートを斫りおとし、増筋と溶接金網を施してからサンドブラストで旧鉄筋の錆を落してコンクリートを吹付け、その上に塗膜防水を施したことを付記しておく。 |
PDFファイル名 | 002-01-0006.pdf |