種別 | 論文 |
主題 | 高炉スラグ細骨材を用いた超かた練りコンクリートの振動台による締固め条件の検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 河野清(徳島大学) |
連名者1 | 原田辰夫(岡崎工業) |
連名者2 | 川上正晴(フジタ工業) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 60 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.まえがき 近年、省資源・省エネルギーの立場より産業副産物の有効利用について各方面で深い関心が拂われ、研究が進められている。産業副産物の中でも、製鉄所の溶鉱炉で銑鉄生産の際に多量に副産されるスラグは、高炉セメント用の混合材として長年の使用実績があり、道路・鉄道用路盤材、地盤改良材などのほか昭和52年6月にJIS化された高炉スラグ粗骨材として、また、最近は高炉スラグ細骨材としても使用されるようになっている。とくに、わが国では、近年、河川産骨材が枯渇し、細骨材として海秒、山砂などが盛んに使用されている現状であり、高炉スラグ細骨材の利用研究は、今日、きわめて重要な研究課題となっている。したがって、高炉スラグ細骨材の有力な利用分野の一つとしてコンクリート製品とくにブロック類のような即時脱型製品を考え、まず超かた練りコンクリートについて振動台による振動締固め条件の影響に関して基礎的な検討を行った。 5.まとめ 振動数3000から6000vpmまで可変の振動台を使用し、高炉スラグ細骨材を用いた超かた練りコンクリートに対する振動締固め条件の影響について検討した結果を要約すると次のとおりである。(1)超かた練りコンクリートのコンシステンシーの測定にはCF試験が適しており、空気量がないものとして計算した理論単位重量を用いると、十分な締囲めによる単位重量を用いた値より0.04程度低くなる。(2)振動台による締固めの際には、高振動数あるいは高振幅で振動加速度が大きいほうが圧縮強度が高くなり、締固め効果がよくなる。超かた練りコンクリートには10g以上の加速度の振動台の使用が望まれる。(3)単位重量や動弾性係数も締固め条件と関係があり、とくに、動弾性係数は締固め効果の判定に用いることができる。また、超かた練りコンクリートの動弾性係数と圧縮強度との関係は指数式で示すことができる。(4)高炉スラグ細骨材を用いた超かた練りコンクリートでは、材令28日で300kgf/cm2以上の圧縮強度が容易にえられており、土木用ブロック、建築用ブロック等の製品では十分に使用可能である。 |
PDFファイル名 | 002-01-0015.pdf |