種別 論文
主題 石炭火力発電所のアッシュのコンクリート材料としての利用
副題
筆頭著者 小林正几(法政大学)
連名者1 野口博章(法政大学大学院)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 77
末尾ページ 80
年度 1980
要旨 石炭火力発電所で微粉炭を燃焼するさいに副産されるアッシュには、ボイラーの煙道から採取分級されるフライアッシュ、粗粒アッシュのほか、ボイラー底部のアッシュピットより採取される塊状の炉底灰などがある。このうち、フライアッシュはその大部分が球形をなす良質なポゾランであり、ワーカビリチーの改善、長期強度の増進、セメントの水和による温度上昇の低減などにすぐれた効果を発揮するものであるため、混和材としてJIS規格の制定もなされ、ダムを始めとする一般コンクリート構造物の建設に広く活用されてきた。しかし、副産される全アッシュ量の70%程度を占める粗粒アッシュならびに炉底灰については、ほとんど研究がなされておらず、品質について不明の点も多いためそのほとんどが埋立材として廃棄されているのが現状である。最近のわが国においては、石油危機を契機としてエネルギー源を多様化する目的で石炭火力は飛躍的に増強されるすう勢にあるが、今後は埋立地確保に環境保全上多くの問題点があることも指摘されていることから、これらの有効活用をはかることはきわめて重要なことと思われる。本報告は、石炭火力発電所から副産される粗粒アッシュを粉砕してセメントの一部に置換えて用いたコンクリートのワーカビリチー及び圧縮強度に関する試験結果を示し、この種のアッシュの混和材としての使用について論じると共に、炉底灰を細骨材として使用する場合の問題点について実験的に検討した結果を述べたものである。
PDFファイル名 002-01-0020.pdf


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