種別 | 論文 |
主題 | コンクリート二次製品工場において排出するセメントスラリーの再利用に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 枷場重正(金沢大学) |
連名者1 | 川村満紀(金沢大学複合材料応用研究センター) |
連名者2 | 鳥居和之(金沢大学) |
連名者3 | 竹本邦夫(金沢大学複合材料応用研究センター) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 81 |
末尾ページ | 84 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート二次製品工場から排出されるセメントスラリーの適切な処理が問題となっている。本研究はP.C.杭製造時に排出されるセメントスラリーを高炉スラグおよび脱硫石膏を結合材とするコンクリートのアルカリ刺激剤として利用することを目的としたものである。コンクリート二次製品工場における排出セメントスラリーを再利用するにあたっての一つの大きな問題点は遠心力締固め直後において各コンクリート製品中に残留するセメントスラリーの水セメント比が大きく変動することである。本研究においては、まずHコンクリート工場においてP.C.杭の製造時に排出されるセメントスラリーのセメント量、水量およびシルト分を推定することによって水セメント比の変動の特徴を把握するとともにセメント量および水量を推定することによって製造されるセメントスラリー、脱硫石膏および高炉スラグを結合材とするコンクリートの圧縮強度を検討した。さらに、セメントスラリーを使用した高炉スラグ−脱硫石膏コンクリートの強度発生の特徴と水和反応特性の関連を明らかにするため、走査型電子顕微鏡による内部組織の観察及び示差熱分析により考察を行った。 4.結論 コンクリート二次製品工場において排出するセメントスラリーをコンクリート用結合材として再利用する場合、通常のコンクリートよりも圧縮強度の変動がかなり大きくなることおよびセメントスラリーの水セメント比の変動がかなり大きいので所定の配合のコンクリートを作り、その変動を少なくする方法を講ずる必要がある。セメントスラリーを使用した高炉スラグ−脱硫石膏コンクリートにおいて生成されるエトリンガイトの結晶形態は結合素材の配合割合によって異なるようである。そのような結晶形態が石膏−高炉スラグコンクリートにおける強度に影響すると思われる。 |
PDFファイル名 | 002-01-0021.pdf |