種別 | 論文 |
主題 | 減圧注入によるプレパックドコンクリートに関する研究(早期脱型方法) |
副題 | |
筆頭著者 | 加賀秀治(大成建設) |
連名者1 | 山本康弘(大成建設) |
連名者2 | 黒羽健嗣(大成建設) |
連名者3 | 伊東靖郎(リブコンエンジニアリング) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 85 |
末尾ページ | 88 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1 はじめに コンクリート生産技術近代化の一環として以前から減圧注入工法(SUIN SYSTEM)の開発に着手し、その研究開発を行って来た。これに関しては、第1回本講演会において、その技術の概要、注入理論、注入モルタルの諸物性、コンクリートの一般物性について報告したところである。今回は、本工法の特徴を生かした早期脱型方法として、練り置き再混練方式による注入モルタルの製造と、コンクリートの拘束加熱養生の併用をとりあげ行った実験結果について報告する。練り置き再混練という製造方法は、一次混練によりセメントペースト又は、モルタルを混練し、そのまま適当な時間放置した後、減水剤を添加して再混練し、所定の流動性を有するモルタルとするものである。このようにして製造したモルタルを粗骨材をプレパックした気密拘束型枠中に注入し、直ちに80℃程度の高温加熱養生を行うことによって、きわめて短時間で脱型可能な強度が得られることがわかった。本報告では、まず、モルタル実験により各種練り置き条件の効果を調べ、コンクリート実験で、その効果を確認後、コンクリート部材の製造を行った結果について報告する。 6 むすび 以上、本研究において、減圧プレパックドコンクリート工法の特徴を生かした早期脱型の方法として、練り置き再混練方式による注入モルタルの製造と、コンクリートの拘束加熱養生の併用を取り上げ、検討を行った結果次のようなことが確認出来た。練り置き時間をとることは、拘束加熱養生を行う場合、早期脱型にきわめて有効である事、その場合、練り置き時の温度が高いほど、また早強性混和材を使用すると、さらに強度発現が早いこと、本工法により、3.5時間で1サイクル製造が可能である事等々である。本報告では触れなかったが、練り置き時間をとることにより加熱養生時間を短縮出来ることは.長期強度の低下を小さくすることが確認されている。また、温水を用いて練り置き温度を、ある程度高くすれば、練り置き時間が短縮出来、1サイクルを3時間以下とする事も可能である。なお、本研究は、大成建設KKとリブコンエンジニアリングKKとの共同で行われているが、同時に、樋口芳朗教授および岸谷孝一教授の御指導を仰いでいるので、心から感謝の意を表する次第である。 |
PDFファイル名 | 002-01-0022.pdf |