種別 | 論文 |
主題 | J積分によるコンクリートの破壊靭性の評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 六郷恵哲(京都大学) |
連名者1 | Clyde E.Kesler(イリノイ大学) |
連名者2 | Frederick V.Lawrence(イリノイ大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 125 |
末尾ページ | 128 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートの破壊は一般に内部ひびわれの成長によって生ずる。したがって、各種コンクリートの破壊性状を比較し検討するためには、ひびわれ発生に対する抵抗能力を評価するための適当な指標が必要である。コンクリートの場合、これを線形弾性と仮定できないことが多いため、線形破壊力学で用いられる限界エネルギー解放率Gcなどの靱性値の適用は困難である。しかし、J積分値は線形材料だけでなく非線形材料に対しても適用できるため、コンクリートの破壊挙勤を把握するには限界J積分値Jcの方が従来のGcなどより優れている。Jcはコンクリートへの鋼繊維混入の効果をよく表わす指標であることがすでに明らかにされている1)。本研究では、コンクリートのJcを定量化する場合の試験方法ならびに供試体条件について検討するとともに、圧縮強度・骨材寸法・鋼繊維混入量の異なる各種コンクリートの靱性をJcを用いて比較した。 5.結論 本研究で得られた主な結論は次のとおりである。(1)コンクリートのJcを定量化する場合の手法としては、切欠深きの影響が少ない点で、Riceらが提案した方法の方が、Begleyらが提案した方法よりも適していた。(2)Jcの定量化に用いる供試体の形状としては、本研究で用いた寸法のうち、供試体幅が高さの2倍のもの(7.6×15.2×38.1cm)が、結果のばらっきが小さいという点で優れていた。切欠深さは、供試体高さの1/3〜1/2が適当であった。(3)コンクリート強度の増加、骨材最大寸法の増加、ならびに鋼繊維混入量の増加にともなってJcは増加した。 |
PDFファイル名 | 002-01-0032.pdf |