種別 論文
主題 膨張性能早期判定方法に関する研究
副題
筆頭著者 戸川一夫(和歌山工業高等専門学校)
連名者1 中本純次(和歌山工業高等専門学校)
連名者2 中野綿一(大阪セメント株式会社)
連名者3 松原篤(大阪セメント株式会社)
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 149
末尾ページ 152
年度 1980
要旨 1.まえがき
 膨張コンクリートは普通コンクリートにくらべて、数々の利点を有している。膨張コンクリートの使用が今後さらに進展していくためには、膨張コンクリートの品質管理、とりわけ膨張率に閑する早期判定方法を確立しておくことも一つに挙げられよう。膨張コンクリートの膨張性能を早期に判定する方法に関してはルシヤテリエ法を準用した煮沸法1)あるいは一軸拘束器具を用いて急結モルタルと高温養生の組合わせによる急速硬化法2)等が報告されている。筆者らの方法は文献2)の方法に準じたものではあるが、異なる点は急結剤を使用しないで沸騰水中に一軸拘束モルタル供試体を浸漬するところにあり、注水後3時間でかなり精度よくコンクリートの膨張材量および膨張率を間接的に判定可能と考えられたのでここに報告する。
4.あとがき
 JIS素案の膨張モルタルの膨張率試験方法で提案されている一軸拘束器具を用いて、沸騰水中で供試体を三軸拘束状態にして高温養生を行なうことで、注水後3時間で、膨張モルタル中の膨張材量がかなりの精度で推定できることが明らかになつた。また、あらかじめ、膨張モルタルの膨張率と膨張コンクリートの膨張率との関係を求めておけば、膨張モルタルの膨張率を知るだけで、膨張コンクリートの膨張率を推定することができると考えている。なお、膨張性能早期判定実験に際して、つぎの事項に注意を払うことが肝要であると思われたので、それらを列挙しておく。(1)一軸拘束器具の使用に際して、鋼棒が真直ぐであること、両端板がねじれて固定されていないこと、さらに平行であること、固定ナットにゆるみがないこと、両端板間の間隔が規定通りであること。(2)ダイヤルゲージで長さを測定する時、測定には供試体の同一方向、同一位置をあてること、鋼棒両先端部はよく磨かれていて、測定位置が変わることによつてダイヤルゲージの読みが大幅に変化しないものを選んでおくこと。(3)測定器具を置く場所および測定場所は常温であること。(4)ウェットスクリーニングモルタルは採取後1分間程度よく混ぜ合せること、供試体は高温養生が完了するまで常に水平にして傾けないこと。
PDFファイル名 002-01-0038.pdf


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