種別 | 論文 |
主題 | 風作用を受けるコンクリートの収縮特性に関する基礎研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 庄谷征美(秋田工業高等専門学校) |
連名者1 | 徳田弘(秋田大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 157 |
末尾ページ | 160 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1 まえがき 筆者らは、モルタル小形供試体を用いて、風作用がその乾燥収縮および重量変化特性に及ぼす影響を調べ、既に一部報告した1)2)。乾燥収縮ひずみは、乾燥初期に風作用により促進され速やかに増加する様相を示し、その程度は全般的にペースト量が多いほど、水セメント比が低下するほど、および試験材令が若いほど大きくなり、風速の増加するに伴ないほぼ比例的に収縮ひずみは増加すること、などが認められたのである。したがって乾燥を促進、助長する因子としての風の作用には看過できないものがあると思われる。特に厳しい風作用を受けると考えられる海洋構造物などのひびわれ発生、劣化などによる機能低下の問題と関連して、コンクリートの収縮、重量変化、および中性化などの程度に及ぼす風速の影響を把握しておくことは意義あることと思われる。本報告は、以上の考えに基づき、ひき続き実施したモルタル、コンクリートについての実験結果を述べるもので、収縮、重量変化特性に及ぼす風作用の影響を、風速レベル、配合特性、湿潤養生期間、内部鉄筋の有無などとの関連において把握すること、収縮応力に及ぼす風の影響を考察し、併せて中性化程度など劣化に関連する性状変化にも検討を加えること、などを目的としている。 4 むすび 風作用を受けるコンクリートの収縮性状、重量変化特性、中性化、および、収縮応力特性などについて概括的に述べたが、風作用が厳しい場合には、上記諸性状の変化に十分留意する必要があろう。今後は、温湿度条件を変化させ、さらに残された諸点の解明のために実験を続ける予定である。 |
PDFファイル名 | 002-01-0040.pdf |