種別 | 論文 |
主題 | 現場で簡単にできるコンクリート品質の早期判定法の実用化 |
副題 | |
筆頭著者 | 和田貞男(竹中工務店) |
連名者1 | 谷出直義(竹中工務店) |
連名者2 | 杉本靖彦(竹中工務店) |
連名者3 | 川端修(竹中工務店) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 180 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.序論 近年、生コンクリートの流通機構が複雑化するとともに、共販制度が実施され、購入者が工場を選定することが難しくなってきており、生コンクリートの品質については、メーカーに委ねざるを得なくなってきている。一方、コンクリートの品質については、JISA5308、JASS5および建設省告示等の規準類があるが、構造体にとって重要な”コンクリート強度”については、いずれの場合も硬化後の圧縮強度試験による事後判定法であるため、後手管理とならざるを得ないのが現状である。そこで、生コンクリートの受入れ時にコンクリート強度と相関の高い代用特性で、そのコンクリートの品質を早期にかつ簡単に見極め、生コン工揚の製造工程をコントロールし、躯体コンクリートの品質を確保する方法を検討し、その適用を試みた。 3.結論 今回、比重計法による早期品質判定法を実施工に通用した結果、降雨や気温変動等のコンクリート品質に変動を与える要因に対する生コンメーカーの対応状況が、荷卸し後わずかな時間内で明確につかめ、早期に改善を指示することが可能となり、コンクリートの品質を安定化させることができた。主な改善点としては、1)細骨材の粒度および表面水の管理、2)スランプロスに対する適確な調整、3)生コン車の洗い水の処置があり、これらを徹底することによって相当効果をあげることができた。これらの成果は、生コンメーカーと施工者との責任範囲が明確化されたことによって、両者の品質管理意識が飛躍的に向上し、それぞれのQC活動がうまくかみあった結果得られたものと考えられる。今後の課題としては、使用材料の異なる場合への適用性を検討するとともに、現状の品質管理に比べてそれ程負担にならないように、生コン製造における変動の特性を見極め、効率的に品質管理を行うための標準的な測定ロットを見定める必要がある。 |
PDFファイル名 | 002-01-0045.pdf |