種別 論文
主題 貧配合コンクリートのポンプ圧送性について
副題
筆頭著者 田沢栄一(大成建設)
連名者1 松岡康訓(大成建設)
連名者2 坂本全布(大成建設)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 181
末尾ページ 184
年度 1980
要旨 1.まえがき
 コンクリートポンプは昭和41年以降急速に普及し、打設量に占める比率は年々増加の傾向を示しているが、ポンプ打設には種々の制約があり、未解決の部分もある。本研究は一般に圧送困難とされている特殊なコンクリートの圧送性を評価すると共に、その改善法を実験的に検討したものである。研究の対象としたコンクリートは、(I)単位セメン卜量200kg/m3〜150kg/m3の貧配合コンクリート、(II)低スランプの高強度コンクリート、(III)高性能減水剤を過剰添加して流動化したコンクリート、である。本報告は(I)に関する実験結果をまとめたものである。先ず基礎実験として加圧ブリージング試験1)を実施して材料としての圧送性能の評価を行ない、圧送可能と考えられる代表的を配合について圧送実験を行なった。なお、(II)、(III)については後日報告する。
5.結言
 貧配合コンクリートのポンプ圧送は、起泡剤、増粘剤及び微細粒子などの圧送助剤を混入することによって可能になることを本実験で明らかにした。また、貧配合コンクリートのポンプ圧送性を評価する一つの目安として、加圧ブリージンク試験は有効であることが分った。つまり、加圧ブリージング試験によって得られた結果から生コンクリートの圧送性能を評価する方法として、3種類の標準曲線A及びB、Cを提案し、これらの妥当性を検討した結果ポンプ圧送性との十分な対応が得られた。この加圧ブリージンク試験によって圧送可能と推定される生コンクリートは、保水効果が良く、長時間に亘って脱水が続き、かつ適度な脱水量があるコンクリートである。本研究を進めるにあたり、御指導御協力を頂いた石川島播磨重工業(株)辺見、安田両氏に厚くお礼申し上げます。
PDFファイル名 002-01-0046.pdf


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