種別 | 論文 |
主題 | モルタルの乾燥収縮に及ぼす鋼繊維混入効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 福地利夫(日本大学工学部) |
連名者1 | 大浜嘉彦(日本大学工学部) |
連名者2 | 西村正(W.R.グレース) |
連名者3 | 菅原鉄治(日本大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 213 |
末尾ページ | 216 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.はじめに セメントコンクリート及びモルタルは、乾燥収縮が大きく、更に、引張強度及び変形能力が小さいゆえ、ひびわれが発生しやすい。ひびわれの発生している構造物は、漏水、鉄筋の腐食などの欠陥をさらしている。乾燥収縮が大きいことは、コンクリート系材料の本質的欠点であり、これに起因するひびわれを防止することは困難である。既往の研究によれば、1)鋼繊維を1.0〜2.0vol.%程度混入することにより、セメントコンクリートの乾燥収縮をある程度低減できると報告されている。そこで本研究では、セメントモルタルに鋼繊維を混入することによって、その乾燥収縮を低減させようと試みるものであり、フロー値170±5とした鋼繊維補強モルタル(略称、SFRM)の乾燥収縮に及ぼす鋼繊維の種類(形状)、鋼繊維混入率及び配合の影響について検討し、その結果を報告する。 5.総括 (1)普通セメントモルタルの乾換収縮は、鋼繊維を2.0vol.%混入することにより、最高30%程度低減することができる。(2)鋼繊維補強モルタルの乾燥収縮は、鋼繊維の種類(形状)に支配されず、セメント量及び鋼繊維混入率に大きく影響を受け、次式のごとく一般式で表すことができる。S=A−B Vfここに、S:鋼繊維補強モルタルの乾燥収縮(×10−4)Vf:鋼繊維混入率(vol.%)A、B:実験定数 最後に、本研究は、卒業研究生岡本健司君の協力を得たものであり、ここに、感謝の意を表する。 |
PDFファイル名 | 002-01-0054.pdf |