種別 | 論文 |
主題 | SFRC吹付工法のハネ返りに関する一考察並びに法面工への応用について |
副題 | |
筆頭著者 | 小林嗣夫(日特建設株式会社名古屋支店) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 225 |
末尾ページ | 228 |
年度 | 1980 |
要旨 | まえがき SFRC吹付工法の施工上、最も重要なことは、鋼繊維のハネ返り率をいかに減少させるかにある。このことはSFRCの実験的研究から明らかなように鋼繊維含有率(1o/vol〜3o/vol)の増減に比例して物性改善度が異なり、また経済上の観点からも他の材料(セメント、細粗骨材、混和剤)に比べて鋼繊維のコストが極めて高価なことからも当然のことといわなければならない。吹付工法におけるハネ返りは、吹付作業の特異性もさることながら、吹付機械のそれぞれ異なった流動特性によって大きな差が生じる。本報文は、このハネ返りに焦点をあて、§1で各吹付機械の流動様式とハネ返りについて考察し、§2では施工実績をもとに、SFRCの法面吹付工への応用について記述した。 おわりに 吹付機械には、それぞれ固有の圧送方式、流れ様式があり、流れ様式と圧送材料の物理性状とは密接に関連して、ハネ返りの量を左右する。このことは、SFRC吹付の配合を決定すれば使用する吹付機械をも決めることになり、逆に吹付機械の選定は、SFRCの配合すら限定してしまう。したがって、SFRC吹付工法におけるハネ返りの問題を論ずる場合、特に圧送方式や流れ様式にふれざるをえないものと考えられる。ハネ返りに関する基本的要因(吹付角度、セメントの量、水・セメント比、細骨材率etc)については、通常のモルタル・コンクリート吹付のそれと本質的に変らないようである。現時点におけるSFRCは高価な材料に加えて、施工性に関する多くの問題があるが新らしい複合材科の出現は各方面から注目され、適用分野も日増しに増加の傾向にある。今回は新らたに法面工への応用について経験上、知り得た皮相的で断片的な事項の報告にとどまらざるをえなかったが、今後はさらにSFRC吹付け施工上の諸問題について検討を重ね、その結果を後日報告したい。 |
PDFファイル名 | 002-01-0057.pdf |