種別 | 論文 |
主題 | ポリマー含浸セッコウモルタルの基礎的性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 大浜嘉彦(日本大学工学部) |
連名者1 | 笈川和明(検査エンジニアリング) |
連名者2 | 加藤秀治(日本大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 261 |
末尾ページ | 264 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.はじめに セッコウは、成形性、防火牲をどの優れた性能を有する材料として、セッコウプラスター、セッコウボード、最近では、セルフレベリング性床材などに用いられている。しかしながら、セッコウはそれ自体もろく、耐水性に乏しいという欠点を持っているため、その用途はおのずから限られたものとなっており、ここ数年来、セッコウの欠点を改質しようとする種々の研究が各方面で活発化している。演者らは、これまでに、ポリマーによるセッコウの各種改質方法を検討しており1)〜3)、最近、セッコウ成形品にポリマーを含浸することにより、優れた性質を持つポリマー・セッコウ複合体の製造に成功した。本研究は、ポリマー含浸セッコウモルタルの強さ及び耐水性などの基礎的性状をは握し、製品化の可能性について検討を行うものである。 5.総括 以上の試験結果を総括すれば次の通りである。(1)適切な重合条件を選定すれば、ポリマー含浸セッコウモルタルは、いずれもほぼ一定の強さを発現する。(2)砂量の多い被含浸モルタルは、強さが低いにもかかわらず、ポリマー含浸率が大きくなるため、最終的にポリマー含浸セッコウモルタルの強さは、他の被含浸モルタルの場合と同程度となる。(3)脱気含浸は、他の含浸法と比較して、短時間での含浸が可能であり、一般に、高強度のポリマー含浸セッコウモルタルを製造できる。(4)ポリマー含浸により、セッコウの耐水性不良は大幅に改善され、優れた性質を有する新規な材料を作ることに成功した。 |
PDFファイル名 | 002-01-0066.pdf |