種別 | 論文 |
主題 | コンクリート表面部の劣化についての2、3の実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐伯昇(北海道大学) |
連名者1 | 高田宣之(北海道大学工学部) |
連名者2 | 藤田嘉夫(北海道大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 345 |
末尾ページ | 348 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1、まえがき コンクリート表面部分は外部の環境を直接に受けるためコンクリートの耐久性と深い関係をもつている。さらに内的にはブリージングあるいは骨材の影響を受け、内部のコンクリートに比較して不安定な部分でもある。本研究では北海道の海岸コンクリート構造物に多数発生している、凍害による表面部分のはく離被害の原因を究明するために、コンクリート表面部分の強度特性について実験を行つたものである。この表面はく離の被害は6〜9月ころの暑いい時期に打設した海岸コンクリートが、一冬期間あるいは早いものでは打設同年の秋から冬の凍結融解を経験したものに発生し、比較的混合セメントを使用した構造物に多く見られる。この原因はセメント、細骨材、粗骨材あるいは混和剤等の性質から来るもの、水セメント比、セメント量あるいは混和剤量等による配合からのもの、あるいは施工、養生方法、夏期間の環境の状態から起因するもの等が複雑に関係している。最終的には、これらの因子を含んだコンクリートが海水による水分補給を受け、凍結融解のくり返しを受けることによって、表面はく離被害が発生する。本実験では凍結融解作用を受ける前の環境あるいは打設後の養生の不充分によって、コンクリート表層部分に劣化が生じ、これが表面はく離の1つの主因と考えて、この条件下における表面部の強度特性を求めた。材料はセメントの種類、配合は水セメント比のみを変化させて実験を行なった。さらに、これらの養生方法あるいは環境によって、各々の強度特性を持つコンクリート供試体が凍結融解を受けた場合の、コンクリート表面はく離の被害程度と表面強度特性、弾性定数あるいは強度との相関性について検討した。 |
PDFファイル名 | 002-01-0087.pdf |