種別 | 論文 |
主題 | 束ね鉄筋の継手方法に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 矢代秀雄(日本大学) |
連名者1 | 桜田智之(日本大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 353 |
末尾ページ | 356 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1.まえがき 束ね鉄筋は限られた部材断面に多くの軸方向鉄筋を配筋しようとする場合に数本の鉄筋を束ねて用いる方法である。束ねた鉄筋は1本の太径の鉄筋とみなして設計するのであるが、その過程にはいくつかの問題点が生ずる。基本的なものとして1)束ねた鉄筋の周長(径)をどうとるか2)スパン途中でcutoffする場合の定着長さ3)継手を設ける場合の継手長さとその方法4)破壊形状(ひび割れ)におよぼす影響などがあげられる。これらの点を考える上で基礎となる1本の鉄筋の必要定着長さの算定は付着という多くの要因の影響をうける現象から成立しているため各国で異った規定を設けているのが現状である。引張鉄筋の重ね継手は同一断面で互いの鉄筋が定着しあうのであるから通常の定着にくらべきびしい条件下にある。束ね鉄筋の継手ではこの重ね継手が重複して設けられることになるのでその継手長さはより長い値とするか、隣接継手間隔、鉄筋のあき、使用径、横補強筋などに制限規定を設けることが必要になろう。本報告は重ね継手を有する2本束ねおよび3本束ね鉄筋ばりについて実験を行ない、必要重ね継手長さ、重ねの方法、耐力および破壊形状を検討し、束ね鉄筋継手の設計資料を得ることを目的としたものである。 4.まとめ 今回の実験結果より、2本束ね鉄筋および3本束ね鉄筋の場合、重ね継手長さが20dでは応力伝達が困難であるが、30d以上であれば継手の形式によらず継手のない場合と同等の耐力が期待出来ることが認められた。また表5にみられるよう束ね鉄筋に関する規定は各国で相当異なるため破壊のメカニズムをより明確にする必要があり、より高いじん性レベルでの安全性を確認し、横補強筋の効果などを考慮した上で、合理的な重ね継手長さの算定方法を検討する必要があると思われる。 |
PDFファイル名 | 002-01-0089.pdf |