種別 論文
主題 都市モノレール小倉線PC軌道桁合成載荷実験
副題
筆頭著者 佐伯彰一(建設省土木研究所)
連名者1 松下博通(九州大学)
連名者2 木藪幸一(北九州市)
連名者3 久野公徳(モノレール共同企業体)
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 397
末尾ページ 400
年度 1980
要旨 1.まえがき
 近年、大都市における自動車交通量の増大により、交通渋滞が、大きな原因となっている現状である。その解決策として、一方では、地下鉄および高速道路の建設が進められている。他方では、建設工期の短縮、土地占有面積が少なく経済的で、従来の鉄道と比較して車輪にゴムタイヤを使用する事から騒音の大幅な改善が可能で、近代的都市交通機関として必要条件を十分に満たしているため、最近、モノレールが脚光をあびて来ている。この様な情勢のなかで、北九州市では、本格的な公共都市交通輪送機関として、跨座形式の都市モノレール小倉線の建設を現在進めている。モノレール用プレストレストコンクリート軌道桁(以下、PC軌道桁)は、これまでの一般橋梁用PC桁と非常に異なっており、車輌通過時に鉛直、水平および振り荷重が作用し、二方向の曲げモーメントと捩りモーメントを同時に受ける。それ故に、PC軌道桁は、これらの荷重作用により複雑な挙動を示すと考えられる。そこで、本実験では、PC軌道桁の製作に先立って、これら複合荷重を受ける場合のPC軌道桁および支承の安全性について検討するものである。
6.あとがき
 この実験結果を要約すると次の様になる。(1)同時に、鉛直、水平および戻り荷重が作用した(合成載荷)場合のPC軌道桁に生ずる設計荷重時の応力度は、設計計算で行なっている様にy軸とx軸方向の曲け応力度を重ね合わせても十分安全であると考えられる。(2)合成載荷時のひび割れ荷重のクラックは、二方向の曲げ支配と思われるひび割れが観察できた事からも設計では、鉛直および水平荷重の二方向曲げで考えておいても十分であると考えられる。(3)支承部アンカーボルトについては、支点変位および支承各部の変位が考えられるが、本実験結果からして、各荷重段階での初期引張ひずみの変動は比較的小さく問題はなく、アンカーボルトの安全性が確認された。最後に、本実験の実施にあたり、御協力いただいた都市モノレール小倉線PC軌道桁製作架設工事作業所の小嶺啓蔵、伊沢亮、両氏および共同企業体の方々と北九州市の関係者に対し深く感謝いたします。
PDFファイル名 002-01-0100.pdf


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