種別 | 論文 |
主題 | 初期ひびわれや打つぎ面等を有する鉄筋コンクリート造壁の耐震補修に関する実験研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 清水泰(東京都立大学) |
連名者1 | 東洋一(東京都立大学) |
連名者2 | 遠藤利根穂(東京都立大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 2 |
号 | |
先頭ページ | 413 |
末尾ページ | 416 |
年度 | 1980 |
要旨 | 1 はじめに 本報は施工不良に起因する初期ひびわれやコンクリート打つぎ不良によるジャンカ及びコンクリート強度不足等が見受けられる鉄筋コンクリート造壁板の耐震補修方法に関するものである。具体的には、建物の地震時に於ける安全性を大きく左右する要因である壁板の初期剛性、終局強度や変形能に対してコンクリート強度の差や初期ひびわれ、ジャンカ等の有無がどの様に影響するか、又、これらのひびわれやジャンカをエポキシ樹脂等を用いて補修した場合どの程度まで回復可能かを実験を通して解明しようとしたものである。 5 結び コンクリート強度の差、初期ひびわれ、打つぎ面ジャンカの有無等の鉄筋コンクリート造壁板に対する耐震上の影響及び、その補修方法に関して、7体の試験体について実験を行なった。まず、コンクリート強度の差に関しては、今回の実験の範囲内では初期剛性及び耐力低下はほとんど見受けられなかったが、変形能に大きな違いを生じた。又、曲げ変形のみに関してもe関数法の解析結果に大きな差が生じた。初期ひびわれの影響については初期剛性に差が見られた。コンクリート打つぎ不良面の影響はジャンカが過大のせいもあって、剛性、耐力共大きく落込んでしまった。これらの補修方法としてエポキシ樹脂注入が有効であったが、ひびわれの幅が小さい場合や、ひびわれ位置によっては注入が困難な場合があって、その効果が十分発揮されない。また、壁厚を増加する方法は脆性破壊する部材の耐震性能の改善にかなり効果があった。 |
PDFファイル名 | 002-01-0104.pdf |