種別 委員会報告
主題 コンクリート構造物の診断のための非破壊試験方法研究委員会報告
副題
筆頭著者 大津政康(熊本大学)
連名者1 鎌田敏郎(岐阜大学)
連名者2 山田和夫(愛知工業大学)
連名者3 永山勝(日本建築総合試験所)
連名者4
連名者5
キーワード
23
1
先頭ページ 35
末尾ページ 40
年度 2001
要旨 1.はじめに
コンクリート構造物の維持管理の重要性が指摘されて久しいが、そのためには診断としての点検・調査は不可欠である。ところが、コンクリートはメインテナンスフリー(maintenancefree)とこれまで一般に考えられてきており、「診断」という用語自身が馴染みの無いものと言える。医学分野を参考にすれば、人体における不具合の原因を明らかにすることが診断行為である。したがって、コンクリート構造物に劣化性状が見られた場合に、点検・調査により劣化の程度を評価し原因を究明することが診断と定義できる。コンクリート構造物の維持管理に関して最近刊行された土木学会コンクリート標準示「維持管理編」では、第1部で試験および調査の方法として点検の手法が述べられ、調査・点検の詳細と手順については第2部で劣化機構に対応した取り組みが述べられている。そこでの詳細点検に際して有効な試験法とされ、実用化と併せて開発研究が活発に進められているのが非破壊検査法(NDE)である。
欠陥評価を目的としたNDEの重要性は以前から認識されている。本協会では名古屋大学の小阪・谷川教授を委員長として「コンクリート非破壊試験法研究委員会」が1989年に発足し、シンポジウムと講習会の開催ならびに非破壊試験法に関する幾つかの基準案の作成をされて、1992年に活動を終えている。その後、阪神・淡路大震災の復旧工事あるいは復興工事の中で、コンクリートのNDEは健全性診断に必須の技術として確立が急務と認識されるようになっている。さらに、近年のトンネル、高架橋での崩落事故等によって、研究開発の重要性が認識され実用化への早急な取り組みが指摘されている。このような動向の中で本研究委員会は新たに発足し、各分野で進められてきた研究を調査・集約し、現状においてコンクリート横造物の診断に適用可能な非破壊検試験法をとりまとめた。その成果については委員会報告書を3月に作成し講習会を実施済みである。
PDFファイル名 023-03-0005.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る