種別 | 委員会報告 |
主題 | コンクリート構造物の高信頼性施工システム研究委員会報告 |
副題 | |
筆頭著者 | 魚本健人(東京大学) |
連名者1 | 河野広隆(土木研究所) |
連名者2 | 十河茂幸(大林組) |
連名者3 | 野口貴文(東京大学) |
連名者4 | |
連名者5〜 | |
キーワード | |
巻 | 24 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1 |
末尾ページ | 8 |
年度 | 2002 |
要旨 | 本来、コンクリート構造物は耐久性に優れている筈であるが、近年予想以上に早期劣化を生じさせる構造物が多く、コンクリートの信頼性の低下が指摘されるようになった。コンクリートが耐久性を有することは、ここ100年の歴史をもつ構造物ですでに証明されているが、なぜ近年施工されたコンクリート構造物が早期劣化を起こすのかを検討する中で、いくつかの要因が挙げられる。まず、第1に材料の品質低下が挙げられるが、配合からみる範囲では急激なコンクリートの性能低下があるとは言いきれない。次に、ポンプ施工に伴う単位水量の増加も一因であると考えられるが、高性能な混和剤の開発それを乗り越えていると見ることができる。急速施工を余儀なくする発注条件も一因であろうが、直接的な原因とは思えない。このように個々の要因を検討すると、主要因と断定できるわけではないが、信頼性の低下はかなり深刻であり、建設のシステム自体を見直すことが必要と考えられる。そこで、「高信頼性施工システム研究委員会」を発足させ、高信頼性コンクリート構造物を造るための研究を行った。 この委員会では、製造・施工・検査の各WGを構成し、製造・施工に関する現状の課題を整理し、信頼性のある製造・施工のハードおよびソフトのシステムを研究することとした。そして、現状における建設業の分業化の中で、責任の明確化が信頼性のためには重要と考え、生コンの受入れ、施工結果の保証をする役目となる「検査」のシステムについて研究し、信頼性のあるコンクリート構造物の施工システムを提案することとした。 |
PDFファイル名 | 024-03-0001.pdf |