種別 | 論文 |
主題 | 水和抑制型膨張材のマッシブなコンクリートの適用 |
副題 | |
筆頭著者 | 安藤哲也(電気化学工業中央研究所) |
連名者1 | 五味秀明(電気化学工業中央研究所) |
連名者2 | 宇田川秀明(電気化学工業中央研究所) |
連名者3 | 玉木俊之(電気化学工業中央研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 1 |
末尾ページ | 4 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート構造物は、その構造形態、周囲の環境条件により程度の差はあれ、体積変化を生じる。構造物や部材があらゆる方向に自由に体積変化を生ずることが可能であれば、均等な体積変化となり、ひびわれは発生しない。しかし、実際には、不均等な体積変化が内部的あるいは外部的に拘束されることにより、ひびわれが発生する。マッシブなコンクリート部材では、比較的早期にひびわれの発生の認められることがあるが、このひびわれの主原因は、セメントの水和熱による温度の上昇・降下に伴なう熱伸縮ひずみが、既設コンクリートや岩盤等によって拘束されることにあるものと考えられる。現在、コンクリート構造物のひびわれを防止し得る材料面での手段として、膨張材を混和した膨張コンクリートの利用がある。膨張コンクリートを使用した場合、膨張力を利用してコンクリートに圧縮圧力を導入し、乾操収縮により生じる引張応力を補償することができ、また、膨張力を積極的に利用してケミカルプレストレスを導入し、コンクリートの引張強度を改善することができる。しかし、従来の膨張コンクリートをマッシブなコンクリートに用いた場合には、セメントの水和熱によって、その膨張発現の時期が早くなり、コンクリートが最高温度に達するまでに膨張反応がほとんど終わつてしまう傾向にあること、また、温度上昇量も、普通コンクリートに比べて大きくなることが報告されており、膨張コンクリートの利用効果が軽減されている。本報告は、マッシブなコンクリート用に開発された水和抑制型膨張材を用いたコンクリートの基礎物性について述べるとともに、吉岡氏等1)が考案した断熱コンクリートの大型一軸拘束モデル実験により温度応力を直接測定し、その水和抑制効果を検討した結果を取りまとめたものである。 |
PDFファイル名 | 003-01-0001.pdf |