種別 | 論文 |
主題 | 膨張コンクリートの強度および膨張性状に及ぼす養生温度の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 辻幸和(群馬大学) |
連名者1 | 横田紀男(住友セメント) |
連名者2 | 鈴木康範(住友セメント) |
連名者3 | 森本宏(東京理科大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 5 |
末尾ページ | 8 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.はじめに 膨張コンクリートの膨張性状に及ぼす養生温度の影響に関しては既に多くの報告がなされているが1)、養生中に温度を変化させた場合の影響については比軟的少ない。また、強度特性に及ぼす養生温度の影響に関してもほとんど公表されていない。特に、膨張性状との関連について検討されたものは皆無といえる。本研究は、マスコンクリート、暑中コンクリートあるいは寒中コンクリートに膨張コンクリートを適用した場合の基礎資料を得るために、膨張材の種類および単位膨張材量を変化させた膨張コンクリートの一軸拘束膨張率と圧縮強度に及ぼす養生温度の影響を、温度変化させた場合も含めて実験的に検討したものである。 5.あとがき 膨張コンクリートの一軸拘束膨張率および圧縮強度に及ぼす養生温度の影響について、膨張材の種類および単位膨張材量を要因として取り上げて実験を行った結果から、本実験の範囲では次のことがいえる。(1)打込み時からの養生温度が膨張率に及ぼす影響は、単位膨張材量が多い場合に顕著となるが、その程度は膨張材の種類によって若干異なる。本実験では、養生温度が20℃の場合に最も大きな膨張率が得られた。(2)材令1日において、養生温度を5℃から上昇させると、材令1日以降の養生温度が高くなる程、各材令における膨張率は大きくなる。それに反して、養生温度を35℃から降下させると、材令1日以降の養生温度が低くなるほど、材令が経過した時の膨張率は大きくなる。すなわち、材令1日までの養生温度によっては、その後の膨張率に及ぼす影響は相反する結果となる。(3)膨張コンクリートの材令の経過に伴う強度増進は、膨張材の種類や単位膨張材量により異なるが、養生温度の及ぼす影響も大きい。それは一般に普通コンクリートと同等あるいはそれ以上となる。(4)膨張コンクリートは膨張率の増加とともに一般に強度低下が生ずるが、この強度低下は材令の経過とともに、養生温度が高いほど軽減される。 |
PDFファイル名 | 003-01-0002.pdf |